2008年12月23日

エリオット・ヤミン『マイ・カインド・オブ・ホリデイ』(08年)

Elliott Yamin:My Kind Of Holiday(08年)

クリスマスですねぇ。街に出ればクリスマスのイルミネーションが光っていてそれは華やかなものですけど、個人的にはクリスマス時期は毎年会社が繁忙期なもので、社会人になってからはゆっくりクリスマス気分に浸れるようなこともなくなってしまいました。それでももう少し若いころ(結婚前か)は忙しい合間をぬってイブの日には食事にいったりもしたんですけど、最近はクリスマス・ツリーも飾らなければケーキも買わない偽体(ていたらく)。子供がいたらまた違うんでしょうけど、夫婦二人、いつもと変わらない夜を過ごしてしまうっていうのも…やっぱりいけないのかな(少し反省)。
メディアも昔ほどクリスマスについて騒がなくなってきた(煽らなくなってきた)ように思いせん?これも多様化が進んでることの現れなのでしょうか?世の中不況の嵐が吹きまくりですしね。

さてさて、お家でクリスマスを過ごすならせめてバック・ミュージックぐらいかけて盛り上げていきましょう!ということで、本日はクリスマス・アルバムを1枚ご紹介いたします。
米国のオーディション番組、アメリカン・アイドルのシーズン5から登場した人気シンガー、エリオット・ヤミンさんのホリデイ・アルバムでございます。

日本では番組が地上波で放映されていないために、本国とは大きな人気格差があるアメリカン・アイドル出身のシンガーたちですが、そんな中にあってエリオットだけはラジオ媒体等を通して口コミで人気が広がり、1年近く遅れて発売されたデビュー・アルバムはオリコンの総合チャートで8位を記録するヒット作に。プロモーション来日でのショーケース・ライブ等も大盛況でしたし、DVDやボーナス・トラック収録のデラックス・エディションが次いで発売される等、ここ日本でもしっかりと人気を獲得したのは(オーデションの模様を見守っていた一人としては)とても嬉しく思いますです。

本作は昨年リリースされた『サウンド・オブ・ザ・シーズン:エリオット・ヤミン・ホリデイ・コレクション』に2曲追加して新たに別のレコード会社から新装リリースされた作品。

エリオットが敬愛するダニー・ハサウェイの「ディス・クリスマス」の温かなホーンの音色で始まる本作。ドライブ感に溢れた歌声が楽しめるクラレンス・カーターのカバー「バック・ドア・サンタ」や「ア・ヴェリー・メリー・クリスマス」、ソウル・ミュージック的な抑揚で聞かせるスタンダードの「ザ・クリスマス・ソング」、同じくかなりアーシーなのりの「ジングル・ベル」(この曲を聞いていると、エリオットの唱法のルーツにスティービー・ワンダーがいるのがわかります)、ゆったりとレイドバック&リラックスした表情の「レッツ・ビー・ノーティー」、エリオットが作者に名を連ねたオールディーズ・テイストの「クリスマス・ウィズアウト・キャロル」等、魂(ソウル)を歌う男、エリオットらしい入魂具合が各曲で感じられる力作に仕上がっています。
その歌に対する姿勢を反映してか少々生真面目に歌いすぎているところもあり、クリスマス盤特有の華やかさに欠けるきらいはありますが、そんな不器用なところもエリオットらしいと言えばエリオットらしいところですよね(smile)。

全10曲30分と時間としてはかなりコンパクトな作品ですが、あまり時間の短さを感じさせないのは歌自体の聴きごたえがあるから。日本盤にはその短さを考慮してか「ウェイト・フォー・ユー」や「ホーム」等のヒット曲をボーナス・トラックとして収録していますので、必要に応じて内外をチョイスして下さいませです。

チャートデータ
アルバム
R&B 68位

「This Christmas」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=FDAqwJsKxNw
「Christmas Without Carol」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=9Gt40XnMlsM










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2008年12月09日

ステファニー・ミルズ『クリスマス』(91年)

Stephanie Mills:Christmas(91年)

時期でもありますし、せっかくですからステファニーさんのクリスマス盤をご紹介したいと思います。

5曲ものR&BNo.1を放ってヒット街道を驀進した80年代後半のMCA時代もステファニーさんの黄金期のひとつですよね。MCA時代は熱い歌声をそのままによりコンテンポラリーな魅力を増していった円熟期でしたけど、そんな勢いのまま制作させたと思われるのが本作でございます。

クリスマスのスタンダードとオリジナル曲織り交ぜた構成ですが、オリジナルの制作陣がナラダ・マイケル・ウォルデン、ビービー・ワイナンズ、トム・スノウ&アマンダ・マクブルームとなかなかにゴージャスな面々。

R&Bのクリスマス盤にはマスト・アイテムになっているダニー・ハサウェイの「ディス・クリスマス」の心地よいリズムに乗って幕を開けた後は、コンテンポラリーな魅力に溢れた「イット・ダズント・フィール・ライク・クリスマス」、高らかな歌声がクリスマスの星空に舞い上がるような「ウィ・キャン・ムーブ・マウンテンズ」、そしてナラダとステファニーさんが共作した美麗なオリジナルの「メリー・クリスマス」(ラストに「ジングル・ベル」の一節を挿入…)と続いていきます。
そして「Rudolph The Red-Nosed Reinder」へ。これ「赤鼻のトナカイ」なんですけど、吃驚のジェームズ・ブラウン「セックス・マシーン」との合体バージョン。ラップも加えての実にファンキーな仕上がりで、やるよねーって感じです(smile)。

後半もかなりオリジナルな節回しで聞かせる「サイレント・ナイト」、美しいコーラスを従えた暖かなミディアムの「クリスマス・ウィズ・ユー」、ビービー・ワイナンズ制作で、シーシー、デブラ、アンジーとワイナンズ家大挙参加の「ラブ・イズ・トゥー・リッスン」、曲終わりにプチ・クリスマス曲メドレーを挿入してますけど、こちらは割りとオリジナルのメロディを大切に厳かな空気感で聞かせる「ホワイト・クリスマス」と余裕の展開で、最後はトム&アマンダのオリジナル曲「ジングル・ベイビー」でハートウォーミングに幕となります。

オリジナル曲のクリスマスらしさいっぱいの親しみやすさに加え、スタンダードには一手間加えているのがミソ。ノッってる時期っていうのは、どうしてこうやること全てが冴えちゃうんでしょうね(smile)。

アイデアと遊び心に溢れたクリスマス盤として、超お薦めの1枚でございます。

チャートデータ
わかりませんでした。

「Love Is To Listen」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=wLJpwM4kcTo
「It Dosen't Feel Like Christmas」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=DcZmvkNdDxM


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2008年11月17日

ライオネル・リッチー『サウンズ・オブ・ザ・シーズン』(06年)

Lionel Richie:Sounds Of The Season(06年)

ソウルを代表するキング&クイーンのクリスマス盤を紹介したところで、二人に比べるとまだまだキャリア的には抑え目ですけれど、それでもブラック・コンテンポラリー界にこの人ありといった存在感の大御所のクリスマス盤をご紹介させていただきます。

もう2年前の話?ってそっちのほうが驚きますけど、久々に好アクションを記録した06年のアルバム『カミング・ホーム』の勢いに乗ってかどうかはわかりませんが、同年冬に続けてリリースされていたこちらはライオネルさん初のクリスマス・アルバム。

オリジナル曲なしで「リトル・ドラマー・ボーイ」に始まり「サイレント・ナイト」「あなたに楽しいクリスマスを」「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」等など、ザ・定番というようなクリスマス・ソング8曲を収録した一見お手軽盤なんですが、1曲1曲の味わいはこれがどうしてかなり濃厚なお味。優れたソングライターであるのは衆目の事実ですけど、そんなに濃厚なソングスタイリストってイメージはなかった(私だけ?)ライオネルさんですが、このザ・定番ソング達に確実に自分の色をつけているあたりはさすがリチ男!って感じです。
途中でオリジナル曲かと思うような変貌を遂げる「サイレント・ナイト」や、一転ナット・コールばりの正統派で暖かな世界を現出させる「ザ・クリスマス・ソング」、リズムの処理が斬新な「ウィンター・ワンダーランド」等実に秀逸。

相棒(プロデューサー)にライオネルさんと同じくプロデューサー/シンガー/ソングライターもこなすチャッキー・ブッカーさんを迎えたのも、本作の創造性を高めた要因かもしれません。
ひとつもチャート・アクションが得られなかったとうのが、もったいない気のする良品でございます。

チャートデータ
チャート入りなし。

「Endless Love (Lionel Richie & Diana Ross) ft. Brooke Shields」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=984tKml69vk
クリスマス・ソングがないので大好きな「エンドレス・ラブ」を。

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2008年11月16日

アレサ・フランクリン『ディス・クリスマス・アレサ』(08年)

Aretha Franklin:This Christmas Aretha(08年)

JBキングの次はやはりクイーンにご登場いただかねばなりませんよね、先ごろ米国のローリングストーン誌が選出した「The 100 Greatest Singers of All Time」で1位に輝いたクイーン・オブ・ソウルこと、我らがアレサ・フランクリンさんの最新クリスマス・アルバムをご紹介いたします。

最新も最新なのですが、レコーディング歌手生活も既に50年近く経とうとするアレサですが、驚いた事にこれが始めてのホリデイ・アルバムとのこと。そう言われれば近いところでゴスペルのアルバムは何作かありましたけど、一緒にクリスマス気分に浸った事はなかったなぁと、改めて本作のプレミアム性を噛み締めてみたりもいたします。

そしてまた何しろ絶好調。クイーンズ・バトル中のティナ・ターナーもそうですが、これが60歳も半ばになろうとする人の声だろうかという艶やかな雄叫び具合には本当に驚かされます。天性のモノかたゆまぬ努力の賜物かはわかりませんが、まだしばらくはクイーンの美声を聞き続けることが私たちは許されそうです。

アルバムはゆったりと美しいオリジナル曲「エンジェルズ・ウィ・ハブ・ハード・オン・ハイ」でスタート。第一声であっという間にアレサ・ワールドに惹きこむのはさすがの一言。クワイア・コーラスやストリングスを上手く配したクリスマス気分満点の佳曲です。アレサが自分の息子に留守電を残すシーンからはじまる「ディス・クリスマス」にはアレサの実息エドワードが登場。線の細いタイプの歌い手ですが、突如頓狂なファルセットを発したりと母親譲りの豪腕を垣間見せたりして侮れません(smile)。懐の深い歌唱が素敵すぎるデビッド・フォスターの「マイ・グロウン・アップ・クリスマス・リスト」、ゴスペル・タッチの(というかゴスペル?)「ザ・ロード・ウィル・メイク・ア・ウェイ」、アレサならではの節回しで聞かせる荘厳な「サイレント・ナイト」や「アヴェ・マリア」、そしてワン・ポイント・リリーフ的に現れるオージェイズの「クリスマス・エイント・クリスマス」の楽しさには和やかなクリスマスの風景が広がって思わずにっこりです。
2分という短い時間の中に輝かしい世界を詰め込んだ小品「14エンジェルズ」、繊細なピアノの音色と呼応するような美しいアレサの歌声がたっぷりと味わえる「ワン・ナイト・ウィズ・ザ・キング」、そしてクワイアと共に圧倒的な歌声を響かせる「ホーク!ジ・ヘラルド・エンジェルズ・シング」で歌部分は幕。ラストにはアレサの語りかけによるクリスマス・メッセージ(これが放送禁止音入り!)の「トワズ・ザ・ナイト・ビフォア・クリスマス」が収められています。

全編に亘ってクリスマスらしい温かさと荘厳な雰囲気を漂わせ、何より美しさと圧倒的な迫力に満ちたアレサの歌唱が素晴しすぎるホリデイ・アルバムでございます。しかもちょっとした遊び心とユーモアが加わっていたりするのが更にプラス・ポイント。待った甲斐があったというのは、こういうアルバムのことを言うのかも知れませんね。

今年のクリスマスは、このアルバムで決まり…かな(smile)。

関連記事:SOUL FOOD,SOUL LIFE「Aretha Franklin/This Christmas Aretha」http://www.mryosuke.com/archives/1112545.html
YO-SUKEさん、Thanksです!

チャートデータ
今のところなし。

「My Grown-Up Christmas List」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=BbumGMPL9E8
「One Night with the King」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=g4RxRlFFJQw

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2008年11月15日

ジェームズ・ブラウン『ファンキー・クリスマス』(03年)

James Brown:The Christmas Collection(03年)

巷にクリスマスのイルミネーションが灯る時期になってまいりましたね。クリスマス気分を盛り上げていこう!(何のため…)って感じで、ソウル御大のクリスマス盤をご紹介いたします。

ゲットーやスラム街にだってサンタ・クロースを信じる子供達はいるはず。そんな子供達がいれば、フィンランドからトナカイを飛ばしてきっとサンタ・クロースはやって来てくれるはずですよね。でもきっと街の入り口でJB’sに捕獲され、代わりにこんなお茶目なサンタに変身したJBが音楽というプレゼントを届けて回るんだろうなーと、このジャケットを見て妄想してみました。

アメリカでは意外にも『シング・クリスマス・ソング』(66)『ア・ソウルフル・クリスマス』(68)『ヘイ・アメリカ』(70)『』ザ・メリー・クリスマス・アルバム(99年)等多数のクリスマス盤をリリースしているJBですが、本盤は上記最初の3枚のアルバムからセレクトしたクリスマス・ベスト。

いわゆるファミリー向けのクリスマス曲(「ジングル・ベル」とか「赤鼻のトナカイ」とか)が一切入っていないこと、ほとんどがオリジナル曲かそれに近い選曲になっていることもあって、テーマとしては確かにクリスマスに絡めたものになっているものの、いつものJBのファンク・アルバムを聴いているのとそう変わらない聴き心地。て言うかこれほどクリスマス気分のしてこないクリスマス盤は、さすがに今まで聞いたことないかも知れないです。

まさにJB流ファンクの「ソウルフル・クリスマス」や、珍しくライトなのりが楽しい「ティト・フォー・タット」、女性コーラスを従えた「レッツ・メイク・クリスマス・ミーン・サムシング・ジ・イヤー、パート1&2」(パート1&2があることからしてもうねぇ…)、激ムーディーな「メリー・クリスマス・ベイビー」、JBが身もだえする様に熱唱する「スウィート・リトル。ベイビー・ボーイ、パート1&2」、オールドスタイルな「サンタクロース・イズ・デフィニットリー・ヒア・トゥ・ステイ」等など、どっから切ってもJB印。唯一メル・トーメのスタンダード「ザ・クリスマス・ソング」だけは、ストリングスも美しい正統派(?)のクリスマス・ソングとして歌われていて、JBの歌唱もスタンダード・シンガー的は柔らかなフィーリングが感じられて逆に面白かったりいたします。

これこそクリスマスじゃなくても楽しめるクリスマス盤の真骨頂かも。
クリスマス気分を盛り上げて、なんて言っておいてなんですが、意外性とともにJBファンならずともお薦めしてみたいファンキー盤でございます。

チャートデータ
アルバム
「A Soulful Christmas」:Pop 10位(69年)

「Soulful Christmas」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=WcQJj7d18eA
「Hey America」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=pcPSWr5TgjQ



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2008年10月09日

アニタ・ベイカー『クリスマス・ファンタジー』(05年)

Anita Baker:Christmas Fantasy(05年)

復活作であった『マイ・エブリシング』が出たのが04年と既に今から4年前。その1年後の05年に、少々ひっそりとした感じ(あくまで個人的な印象…)で出されたのが、アニタ初のクリスマス・アルバムであるこちらの『クリスマス・ファンタジー』でございます。

レーベルはブルーノート。参加メンバーはジョージ・デューク、ラリー・カルトーン、ネイザン・イースト、ジョー・サンプル等など…ね、音が想像出来ましたでしょ?
元々アニタという人はジャジーなフィーリングを巧みにソウル・マナーの中に溶かし込む事(…ん、書いてて気恥ずかしい表現ですね)に長けた歌い手さんでしたし、クリスマスものと言えども「スタンダード」と呼ばれるマテリアルを歌っている本作。必然の帰結って感じで、完全なジャズ指向のアルバムになっています。

「アイル・ビー・ホーム・フォー・クリスマス」や「クリスマス・タイム・イズ・ヒア」「マイ・フェイヴァリット・シングス」等のお馴染みの楽曲に混ざってアニタ作のエヴァーグリーン度の高いオリジナルが3曲。水を得た魚とでもいうのか、R&B的な呪縛(と呼んでいいのか…?)から解き放たれたアニタは、いつもに増して自由に音符の中を泳ぐような歌唱を披露。スモーキーでシルキーなアニタならではの濃密な歌の世界を存分に楽しむ事が出来ます。

このままジャズ方面に向かうのか?アニタの歌うサラやエラのソングブックなんてのも聞いてみたい気がしますけど、『ラプチュアー』や『ギビング・ユー・ザ・ベスト』が大好きだったワタクシとしては、ナタリー・コールのようにR&Bとジャズの二足の草鞋でもって楽しませてくれる事を期待したいです。

チャートデータ
アルバム
Pop 120位/R&B 31位

「Moonlight Sleighride」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=u9RRIolAY50



暗闇から熱情を…『ラプチュアー』の世界をご堪能して下さい。
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2008年06月13日

ヨランダ・アダムス『クリスマス・ウィズ・ヨランダ・アダムス』(00年)

Yolanda Adams:Christmas With Yolanda Adams(00年)

どしゃぶりだったりムシムシ晴天だったり不安定な季節ですね。せめた心だけでも涼しく(?)クリスマス気分を。
ということで、本日も12月へタァイム・トリップ!!(なんて。)

いわゆるR&BやHip-Hop的な音作りに接近して、従来のゴリゴリな教会音楽としての「ゴスペル」から一歩も二歩の踏み出したのが、コンテンポラリー・ゴスペルと呼ばれるジャンル。

最近ではコンテンポラリー・ゴスペル界の大スター、クラーク・シスターズのカレン・クラーク・シェイドを母に持つキキ・クラーク・シェイドがブレイクしたりもしましたけど、この分野で圧倒的な人気を保っているのがこちらのヨランダ・アダムスさん。ジャム&ルイスが製作に関与した00年のシングル「オープン・マイ・ハート」がR&Bチャートでトップ10入りする等、今日に至るまでPop、R&B、ゴスペルにクロスオーバーした活躍を続けるしなやかなシンガーでございます。

そんなヨランダさんがクロスオーバーな成功を収め始めた直後、タイミングよく(ってかなり狙ったんでしょうけど)リリースしたと思われるのがこちらのクリスマス盤。クリスマスっていうのはどうしたって宗教的な部分がありますから、そういう意味ではゴスペル系アーティストがより違和感なく魅力をアピール出来るツールでもありますよね。

力強くもけっこう可愛らしい系の声を持つヨランダさん。アーバン・コンテンポラリーとしての成立具合も素晴しくて、都会のお洒落さん達のクリスマス・パーティーの盛り上げに一役買ってくれそう。ブルーな味わいの「キャロル・オブ・ザ・ベルス/ホワット・チャイルド・イズ・ディス」が個人的には好みのつぼです。明るいムードの「ハブ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」からクワイアを従えた圧巻の「ジョイ・メドレー」まで、実に華やかな1枚。ニューヨークのロックフェラー・センターのクリスマス・ツリーでも眺めている気分です(もちろん、行ったことありませんけど…)。

チャートデータ
アルバム
Pop 86位/R&B 31位/Gospel 1位/Contemporary Christian 2位

「Have Yourself A Merry Little Christmas」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=1cMCRoBaPYs
「Demo Christmas with Yolanda Adams」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=Pp0D9WrcPo4

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2008年06月12日

エラ・フィッツジェラルド『スウィンギング・クリスマス』(60年)

Ella Fitzgerald:Ella Wishes You A Swinging Christmas(60年)

引き続きで、今日はエラ・フィッツジェラルドさんの歌うクリスマス盤でございます。

ジャズ界のファースト・レディことエラさんがクリスマスを丸ごとスウィングしちゃうわけですが…これがまた滅法楽しいんです。

クリスマス・アルバムってのは当たり前のようにテーマが統一されているわけで、そこに特色を出すってのは意外と難しかったりするのですが、やはりファースト・レディは違います。

1曲目は「ジングル・ベル」。この曲でスウィングしちゃうのも凄いんですけど、後半はまた自在にフェイクしまくるエラさん。こんな「ジングル・ベル」聞いたことありませんよ。自分にとってはバーブラ・ストライサンドの「ジングル・ベル?」(?がついてるのがミソ)以来の衝撃です。
珍しくバースがついた「サンタが町にやってくる」もめちゃスウィンギー。ゆったりとスウィングする「楽しいクリスマスを」にほのかに漂う色香と温かみ、詩情豊かな「ホワット・アー・ユー・ドゥーイング・ニュー・イヤーズ・イブ」、ブルージー&グルーヴィーな「グッド・モーニング・ブルース」、優しさ溢れる「赤鼻のトナカイ」、華やかなコーラスを引き連れた「フロスティ・ザ・スノウマン」、そしてラストの「ホワイト・クリスマス」まで、まさに時さえ忘れて…と言った感じです。

クリスマスと言えば一家団欒ファミリーで楽しく!ってのもいいですけど、こんな大人のためだけの夜も素敵ですよね。
最高、最上、最良!

チャートデータ
チャートインなし。

「Jingle Bells」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=bWHM_j98uV0
「The Christmas Song」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=n79VG1Pmilg



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2008年06月11日

ジョニー・マティス『メリー・クリスマス』(59年)

Johnny Mathis:Merry Christmas(59年)

私はけっこう季節に関係なくクリスマス・アルバムを聞いたりするんですが、流していると大抵妻に「何故?」とか「今はいつ?」とか突っ込まれてしまいます。
まぁ確かに期間限定商品的なところもあるんですけど、素晴しいヴォーカル・アルバムも多いクリスマス作品。12月にしか聞かないなんて勿体無いと思いません?

そぉんな訳で、いつも大抵時期はずれにお送りしているクリスマス盤特集。今宵は甘美なヴォーカルにむしむしした梅雨合間の日中の暑さを忘れる事うけ合いのジョニー・マティス御大によるクリスマス・アルバムでございます。

ジョニーさんはキャリアが長いので今までに5〜6枚のクリスマス・アルバムを作っているんですが、こちらは58年に発表された最初のXマス作品。当時の人気ぶりを窺えるんですが、58年に3位にチャートインしたのち、59年には10位、60年にも10位、61年は31位、62年には盛り返して12位とヒットを繰り返した名盤です(63年には次の『サウンズ・オブ・クリスマス』がリリースされてお役御免に)。

もうこの雪山の看板をバックにしたレトロ・スキー・スタイルのジョニーさんを見ただけで雰囲気はばっちりです(smile)。
「夏の日の恋」で有名(smile)なパッシー・フェイス・オーケストラの流麗なストリングスにのって、ビロードの歌声を披露するジョニーさん。オープニングは「ウィンター・ワンダーランド」や「ソリ遊び」で華やぎを、中盤は「オー・ホーリー・ナイト」「ホワット・チャイルド・イズ・ディス」等で厳かに、終盤は「イット・ケイム・アポン・ジ・ミッドナイト・アワー」や「サイレント・ナイト」で楽しかった夜にそっとお別れを告げます。

折り目正しくも寛いだムードのクリスマスの景色が広がる決定盤ですね。
(アメリカの平均的な中流家庭で流れていそうな盤…でもあります。)

チャートデータ
アルバム
Pop 3位(58年最高位)

「Silver Bells」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=q9mo4yGvaIA
「Silent Night」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=ZG6l9E-HFhI

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