2009年07月01日

フリートウッド・マック『噂』(77年)

Fleetwood Mac:Rumours(77年)

今更語るのもおこがましいフリートウッド・マックの代表作。ビルボードのアルバム・チャートで31週間1位を記録し、ひとつのアルバムから始めて4曲のトップ10ヒットを生んだ事でも知られる大ヒット・アルバムです。

フリートウッド・マック大好きな私でございますが、マック黄金期に出されたアルバムの中では、実はこのアルバムは今まであまり熱心に聴いてこなかったんですよね。マックを聴きたくなると(シングル・ヒットの多い彼らですから)まとめて『グレイテスト・ヒッツ』で楽しむか、アルバムを選ぶとしても『ファンタスティック・マック』や『ミラージュ』『タンゴ・イン・ザ・ナイト』等のほうが圧倒的に手を伸ばす機会が多かったんです。
思い切って言ってしまうと、このアルバムのあまりのまとまりの良さがつまらないというか、個々の楽曲が完璧にピースにはまりすぎてどうも平板に聴こえちゃうというか…。まぁあくまで他のマックのアルバムと比べてという事ですけど。このアルバムが傑作であるということに、異議を唱える気は全くありませんです。

今回これを取り上げたのは04年に出た2枚組のリマスター盤をようやく手に入れたから。
オリジナル・アルバム1枚に、アウトテイクやデモ等18曲に及ぶ未発表トラックを収録したディスクがついたファン必携の作品。

『噂』を死ぬほど聴いた!って音楽ファンの方も多いと思いますから、そういう方ほど2ディスク目のアウトテイク集などはコーラスの入れ方やアレンジの違い等、微妙なところをよりいっそう楽しめると思います。オリジナル・アルバムのほうにも「ゴー・ユア・オウン・ウェイ」のB面としてのみリリースされ、スティービーの作った名曲として認知度の高い「シルヴァー・スプリングス」を追加収録。これをアルバムの流れの中の1曲として7曲目(「ソングバード」と「ザ・チェイン」の間)に挿入しているのが個人的にはスパイスになって気に入りました。

今年もリンジーとスティービー(とミックとジョン)は仲良く一緒にツアー中のようですね。しかし、5人の揃ったマックはもう見られないのかなぁ。リンジーとスティービーとクリス、そしてミックとジョン。やっぱりこの5人が揃わないとファンタスティックじゃないんですよね、マックって。

チャートデータ
アルバム
Pop 1位
シングル
「Go Your Own Way」:Pop 10位/AC 45位
「Dreams」:Pop 1位/AC 11位
「Don't Stop」:Pop 3位/AC 22位
「You Make Loving Fun」:Pop 9位/AC 28位

「Go Your Own Way」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=0GN2kpBoFs4
「Silver Springs」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=Ksmsv4myOmg



ベストが安い!まだの方は是非お試しを!!




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2009年05月30日

エレクトリック・ライト・オーケストラ『ディスカヴァリー』(79年)

Electric Light Orchestra:Discovery(79年)

一昨年にブームを巻き起こした「電車男」のドラマ版の主題歌として81年のヒット曲「トワイライト」が採用され、タイミングを合わせてベスト盤がリリースされる等プチ注目を集めたジェフ・リン率いるエレクトリック・ライト・オーケストラ。

ジェフ・リンさん自体のスモーキーな(もっと言うと抜けの悪い)歌声には正直あまり魅力を感じないのですけど、そのマジカルなサウンドはまさにポップ・ミュージックの鑑と言えるもので、総合力でもって大好きなバンドのひとつでございます。

元々はもう一人の主要メンバーであったロイ・ウッドとジェフ・リンを含む通常のロック・バンドにストリングス隊を加えるという斬新な編成でもって、世界最小のオーケストラと言われる活動を行っていたELOですが、早くもセカンド・アルバムの制作中にロイ・ウッドが脱退し、以降はジェフ・リンを中心とした活動を行う中で次第にメンバーが減員。最終的にはジェフ・リンのソロ状態にまで陥ったスパイラル縮小バンドなのですけど、その前世紀は76年の『オーロラの救世主』から81年の「タイム」までの5年間。
今回ご紹介する『ディスカバリー』は79年の作品で、本作からストリングス・メンバーがいなくなり、かわりにジェフによるシンセサイザー・サウンドがバンドの核となってきたアルバムでございます。

ジャケットはアラビアン・ナイトをモチーフにしていますが、サウンド自体にアラビアンなテイストは一切含まれておらず、ポップなバンド・サウンドを展開。煌びやかなシンセサイザーの音色がアラビアン・ナイトの魔法を想起させて雰囲気としてはつながるものがある…と思います(smile)。

ディスコ・リズムを導入した軽快な「シャイン・ア・リトル・ラブ」に、ポップなメロディをさらに煌びやかに聞かせる「コンフュージョン」、複雑な曲の構成がビートルズ・フリークのジェフらしい「ホレスの日記」、こちらもユーロ・ディスコを意識したナンバーの「ロンドン行き最終列車」、アラビアの夜景が似合いそうな温かなポップ・バラードの「ミッドナイト・ブルー」、そして強靭なロック・サウンドを聞かせる「ドント・ブリング・ミー・ダウン」等、ELO(ジェフ)のイマジネーション豊かな世界が堪能できる逸品でございます。

ボーナストラックにはアイデアを形に出来なかったという1分に満たないデモ2曲に、デル・シャノンをトリビュートしたオールディーズ調の「リトル・タウン・フラート」が収録されています。

チャートデータ
アルバム
Pop 5位
シングル
「Shine A Little Love」:Pop 8位
「Don't Bring Me Down」:Pop 4位
「Confurion」:Pop 37位
「Last Train To London」:Pop 39位

「Don't Bring Me Down」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=iTjy_LW8DGM
「Shine A Little Love」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=caK5R7133kI



ベストは2枚組でこのお値段。お買い得ですね。


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2009年05月11日

ボビー・コールドウェル『パーフェクト・アイランド・ナイツ』(05年)

Bobby Caldwell:Perfect Island Nights(05年)

ミスターAORこと、ボビー・コールドウェルさんが05年にリリースしたオリジナル・アルバムでございます。

前にも書いたような気がしますが、日本ではAORの権化として知られるボビーさんですが、あちらではコンテンポラリー・ジャズ・シンガーとしての認知が一般的。ここ最近の作品もジャズ・テイストの作品が続いていましたけど、この最近作では久しぶりにジャズ・テイストを抑えた正にAORな世界を展開、なんたってタイトルからして『パーフェクト・アイランド・ナイツ』ですもの、この南国の島に夕陽が落ちるジャケ、バック・ショットではハンモックで転寝するボビーさん…もうリゾート気分満喫なのです。

楽曲ももちろん期待どおりのロマンティックなコンテンポラリー・ロックが満載。心地よいリズムを刻むオープニングのダンディーな「イン・ザ・アフターライフ」に始まり、ディオンヌの「ハートブレイカー」によく似たサビメロを持った(つまり良い曲)「クレイジー・フォー・ユア・ラブ」、南風がさわわっと吹き抜けていくかのようにジェントルな「パーフェクト・アイランド・ナイト」、メランコリックなラブ・バラードの「キャント・ゲット・オーヴァー・ユー」、メロディアスな歌謡曲タイプのボザ・ノヴァ「レイン」等のオリジナル曲の他、デニース・ウィリアムスのひらひらと舞う声をフューチャーしたロバータ&ダニーのカバー「ホエア・イズ・ザ・ラブ」や、ルビー&ザ・ロマンティスのドリーミー・ポップス「アワ・デイ・ウィル・カム」、坂本九ちゃんの全米No.1ソング「スキヤキ」のカバーまでと、明らかにAOR大好きな日本のファンのことも視野に入れてくれた選曲が嬉しい限り。

目を閉じればうちの居間にいたって南の島にトリップ出来る魔法のような逸品でございます。
(もちろん、出来れば本物の涼風に吹かれたいですけど…。)

チャートデータ
アルバム
Contemporary Jazz 2位

「Perfect Island Nights」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=cygtXIt-Pfk
「Rain」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=XOk9b6lJfvo







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2009年04月09日

ローズマリー・バトラー『ローズ』(83年)

Rosemary Butler:Rose(83年)

ジャクソン・ブラウンやリンダ・ロンシュタット、ジェイムズ・テイラー、ボニー・レイット等数多くのアーティストのバック・ヴォーカルを担当し、ウェスト・コースト・ロックの影の主役とも言えるほど八面六臂の活躍をした女性ヴォーカリストがこちらのローズマリー・バトラーさん。日本では角川映画のご用達シンガーとしても度々フューチャーされ、ラリホーラリホー(Ridin' High)で有名な『汚れた英雄』の主題歌や、『幻魔大戦』の「光の天使」等でパワフルな歌声をスクリーンいっぱいに響かせてくれていたのも懐かしく思い出されます。

いかにも陽気なヤンキー・ガールという風貌を持つ彼女の、自身唯一となるリーダー作品が83年にリリースされたこの『ローズ』。
最近ではケリー・クラークソンのアルバムなどを手がけて活躍するプロデュサー/ライターのクリフ・マグネスや、リンダやパット・ベネターのアルバムで注目され「ライク・ア・ヴァージン」で大当たりを獲る寸前のビリー・ステインバーグ&トム・ケリー、そして主従入れ替わった形でリンダ・ロンシュタットとニコレット・ラーソンがバック・コーラストとして参加する等、彼女の実績に見合ったようななかなか豪華な顔ぶれが揃った本作。

ストレートなロック・サウンドにローズマリーさんの歌声が弾ける「スルー・ディフェレント・アイズ」をオープニングに、テクノっぽいリズム・パターンを取り入れた「ホワット・ユー・リアリー・ウォント」、トム&ケリーらしい推し出しの強いポップ・ロック・ナンバー「ティアーズ・イン・ザ・ナイト」、メロディアスなミディアム「ユー・ライト・アップ・ザ・ナイト」、3人娘(リンダ、ニコレット、ローズ)のコーラスがパワフル&ビューティーな「ジャスト・キャント・レット・ゴー」、前年の日本での吹き込みが影響してか日本語を取り入れたシンセ・ロック「チョット・マッテ(ちょっとまって下さい…)」、柔らかなフィーリングで聴かせるバラードの「ファースト・トゥ・ノウ」等、キラキラしたサウンドが目いっぱい詰まった80年代産らしい、ザ・ポップ/ロックな1枚になっております。

アマゾンやHMVでは既に入手困難になってますが、店頭ではまだ見かけることがありますので、興味のある方はお早めがよろしいかと思います。

チャートデータ
チャート入りなし。

「汚れた英雄」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=88fy9UCQdsA
「光の天使」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=NwmJznDFUok

残念ながらアルバムの曲がないので角川映画の主題歌を。




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2009年03月27日

ロッド・スチュワート『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック・ヴォリーム?』(05年)

Rod Stewart:Thanks For The Memory… The Great American Songbook Volume ?(05年)

地球を代表するロック・ヴォーカリストであるロッド・スチュワートさんですが、60才を目前にした02年から取り組み始めたのが、アメリカの偉大なソングライター達の楽曲を取り上げたスタンダード楽曲集。

元々ハスキー・ヴォイスで歌うバラードの良さには定評のあったロッドさんですけど、年齢を重ねて更に声に味わいが増し、何よりジャズ・スタンダードを歌うのに似つかわしい年齢になった事もあって大好評を博し、04年に発売した第3弾ではロック時代に一度も獲れなかったグラミー賞まで獲得。普通だったら3部作ぐらいが丁度良い(?)のですけど、勢いに乗って作ってしまったのが翌05年にリリースされたこちらの第4弾でございます。

このシリーズのお楽しみのひとつが豪華なデュエット相手や参加ミュージシャンたち。
今回もデュエットではダイアナ・ロスにエルトン・ジョンにチャカ・カーン、ミュージシャンとしてはジョージ・ベンソンにデイヴ・コーズ、クリス・ボッティ、ロイ・ハーグローブと真に腕っこきのメンバーがゴージャスに華を添えております。

でもやはりここはダイアナ・ロスですかねー。エルトンさんやチャカ等はロッドさんの通常作品に登場してきてもおかしくない人選ですけど、ダイアナの登場はこういうスタンダード集ならでは。リリース時はビルボードのシングル・チャート入りするのではないか?と噂まで立ったほど評判を呼んだ共演で、しかもこれが溜息ものの素晴しさ。いい感じにリラックスした上に、ダイアナのヴォーカルの美しさったらもう鳥肌もの!歌っているのはガーシュウィンの名曲「クラッシュ・オン・ユー」ですけど、これってあのフランク・シナトラがデュエット・アルバムでバーブラ・ストライサンドを相手に歌ってたりもしていて、ひょっとしてライバル心がロッド&ダイアナにはあった?なんて想像するのも楽しかったりする珠玉の逸品です。

もちろんアルバム全編で余裕たっぷりのスタンダード・シンギングを展開する渋くてセクシーなロッドさんの素晴しさは言わずもがな。琥珀の液体が似合う大人のくつろぎタイムのお供にお薦めの1枚でございます。

チャートデータ
アルバム
Pop 2位
シングル
「I've Got A Crush On You」:AC 19位
「I've Got My Love To Leep Me Warm」:AC 22位

「You Send Me Duet With Chaka Khan」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=-wsYRf545zE
「Makin' Whoopee Duet With Elton John」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=UrHePXk89d0

何故かダイアナとの共演がない…。



4枚セットもあります。



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2009年03月24日

キキ・ディー『ステイ・ウィズ・ミー』(79年)

Kiki Dee:Stay With Me(79年)

エルトン・ジョンさんが主催したロケット・レコードの歌姫キキ・ディーさん。キキさんと言えばやはりエルトンさんとのデュエットで全米全英で1位を獲得した「恋のデュエット」が有名ですけど、歌手としては60年代後半から活動を行い、モータウンと最初にソロで契約を結んだ白人シンガーであり、ソロでも「歌は恋人」(全米12位)のヒットを放つなど、派手さはあまりないものの堅実に息の長い活動を行ったシンガーでいらっしゃいます。

キキさんの作品はモータウン時代のコンプリート・ベストと、もうひとつオールタイムのベストぐらいしかCDになっていなかったのですが、昨年オリジナル・アルバムのほとんどが目出度くCD化。今回は79年リリースの6thアルバムをご紹介したいと思います。

タイトル曲でもある「ステイ・ウィズ・ミー」は、ベッド・ミドラーが主演した映画『ローズ』で熱唱していたあの曲と同一作品。全身全霊で歌うベット・バージョンの印象は強烈ですけど、じわじわと盛り上げていくキキさんの歌声も実にロックしていて好印象です。

アルバムはソングライターにトム・スノウ、グレン・バラード、デビッド・ラスリー、シンシア・ウェル等を迎え、バックの演奏を固めるのはジェブ・ポーカロ、スティーブ・ルカサー、デビッド・ペイチとTOTOな面々。メロディ志向のアーバンなロック「ワン・ステップ」や純正AOR調バラードの「ドント・ストップ・ラビング・ミー」、バンド・サウンドでキキさんの歌声が小気味よく弾ける「ワン・ジャンプ・アヘッド・オブ・ザ・ストーム」、海に落ちていく夕陽を眺めているようにロマンティシズム溢れる「セーフ・ハーバー」等、文字通りアダルト・オリエンテッド・ロック=大人向けの落ち着いたロックが全編で楽しめる作品。質の高い演奏に支えられたキキさんの味わいのあるヴォーカリストとしての魅力がなにより活かされていて素晴しいです。

ボーナス・トラックとして83年にシングルとしてリリースされたエルトンさんプロデュースの80年代らしいポップなサウンドを持った「ザ・ルーザー・ゲッツ・トゥ・ウィン」とそのB面の2曲が収録されています。

チャートデータ
チャート入りなし。

「Stay With Me」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=yee5PaJ-LIk



文中に紹介したモータウン時代のベストとオールタイムなベスト、安いです。




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2009年03月08日

ジョナス・ブラザーズ『ア・リトル・ビット・ロンガー』(08年)

Jonas Brothers:A Little Bit Longer(08年)

目覚ましテレビでも紹介されるようになったということは、それだけ日本でも注目度が上がってきたということじゃないでしょうか?昨年夏に行われたコンサート・ツアーを3D映画にした作品が現在大ヒット中で、全米では今や現象的な人気を獲得してティーンの女の子たちを虜にしているジョナス・ブラザーズのサード・アルバムでございます。

以前セカンドを紹介しましたけど、あの頃よりもさらに人気はヒート・アップしているようで、本アルバムはビルボード・アルバム・チャートにトップで初登場、同週にはケヴィン主演のディズニー・ムーヴィー「キャンプ・ロック」のサントラとセカンド・アルバムもトップ10入りして、アルバム3作同時トップ10入りという快記録を見せてくれました。
彼らの人気の秘密…もちろんイケメン3兄弟ってことが最もポイント高いんでしょうけど、品行方正なイメージのディズニー・アイドルであること、またそれに輪をかけて、彼らが(宗教上の理由で)結婚するまで女性とセックスはしないというピュリティ・リングをしている事も親御さんを含めての好感度アップにつながっているようです。音楽的にはポップ・パンクの部類に入るもので、いわゆるアイドル・ポップスよりはとんがっているというのもティーン女子には刺激的に感じる要素なのかもしれませんよね。

で本作。
「BBグッド」や「トゥナイト」など彼らの持ち味であるストレートなロックンロールを基調にしながら、ヒップホップを取り入れた(どこかマルーン5的な)「バーニン・アップ」、軽いセッション風の(どこかジェイソン・ムラーズ的な)「ラブ・バグ」、モータウン・サウンドの「ヴィデオ・ガール」、スウィンギー・ロック調の「ゴット・ミー・ゴーイング・クレイジー」、ニックが自身の病気(若年性糖尿病)を告知された時のことを綴った胸かきむしり系の切ないバラード「ア・リトル・ビット・ロンガー」等を入れてレパートリーに幅のあるところを披露。ボーナス・トラックにはビートルズの曲をジョナス・パンク調で聞かせた「ハロー・グッバイ」や、日本のファン向けにがんばってサビを日本語で歌った「愛ムチュウ(インファチュエーション)」等を収録してくれております(気持ちは、カエます…)。

人気の後押しを受けての堂々としたパフォーマンスが好印象の作品。アイドル稼業も移ろいが激しいですが、ここ当分ジョナス旋風は続くのではないでしょうか?風速の強いうちにぜひ体感してみて下さいませです。

チャートデータ
アルバム
Pop 1位
シングル
「Tonight」:Pop 8位
「A Little Bit Longer」:Pop 11位
「BB Good」:Pop 88位

「Tonight」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=nuHp63dX0gM
「A Little Bit Longer」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=wBd0rkdtEXQ




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2009年02月01日

キッド・ロック『ロックン・ロール・ジーザス』(08年)

Kid Rock:Rock'n Roll Jesus(08年)

キッド・ロックと言うとお恥ずかしながら巨乳で有名なパメラ・アンダーソンと結婚してすぐ離婚した人ぐらいの認識しかなかったんですけど、ハードなロックン・ロールにHip-Hop/ラップをミックスしたラップ・ロッカーとしてスターダムにのし上がったのだそうで、あのエミネムとも旧知の仲なんだそうです。

そんなキッド・ロックさんですが、最近はHip-Hop/ラップ色が薄くなり、入れ替わるように表面化してきたのがカントリー&サザン・ロックのスタイル。テレビ番組で先行カットのシングル「オール・サマー・ロング」を聞いて、これは絶対良さそうと思って早速購入していたんですが、何だかまた月日が勝手に流れてご紹介が遅くなってしまいました。

オープニングを飾っているのはワイルドでストレートなロックン・ロールが超かっこいい「ロックン・ロール・ジーザス」。俺がお前のロックの神様だ!みたいな歌なんですけど、うんうんうなずいちゃう感じです。続く「エイメン」「オール・サマー・ロング」はカントリー・ロック・スタイルの作品で、どこかノスタルジックでレイジーなのりが実にごきげん。ストーンズ・スタイルの重量感のあるロック・ナンバー「ソー・ホット」、カントリーにラップン・ロックのスタイルをミックスした「シュガー」、アコギの音色が涼やかなミッド・バラードの「ホエン・ユー・ラブ・サムワン」、ホンキー・トンク調の「ニュー・オリンズ」、正にゆったりとカントリーな曲調の「ハーフ・ユア・エイジ」等、多くの作品でカントリー・ウェスタンの要素を取り入れているんですが、曲の後半のほうで熱くなってくるとハード・ロック魂に火がついてシャウト気味になってしまうのがまた憎めない感じだったりいたします(smile)。

ボーナストラックでいわゆるラップンロック/メタル時代の代表曲「バウィットダバ」と「カウボーイ」のライブ録音が収録されていて、観客の熱い声援と共にハードなロックに乗ってラップするキッド・ロックはこれはこれでまたかっこいいんです。ヘッドバンキングとか絶対皆してるんでしょうね。この時代のも是非聞いてみたいと思いました。

そんな訳で、ちょっとハードめなカントリーという事で、そっち方面の音楽がお好きな方にもお薦めしてみたい1枚でございます。
マジかっちょいいので、是非。

チャートデータ
アルバム
Pop 1位
シングル
「All Summer Long」:Pop 23位

「All Summer Long」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=HFOV78Pi358
「Rock'n Roll Jesus」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=N1Vi8Z6vyQw



ラップ・ロッカー時代の代表作とスタイル転向後の1作目



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2009年01月21日

ザ・ビートルズ『ラヴ』(06年)

The Beatles:Love(06年)

プティですが、本日はビートルズの編集盤をひとつ。

この『ラヴ』というアルバム、発売当時チャートの4位に初登場とかしましたので、その存在自体は知っていたんですが、ただビートルズの曲を新しくリミックスして編集した作品だと思っていた私。買って解説を読んで知りましたが、06年1月にラスベガスのミラージュ・ホテルで開幕した人気サーカス団、シルク・ドゥ・ソレイルの新たな演目『ラヴ』…ビートルズの楽曲に乗って演じられるサーカス…のサウンド・トラックというのが本盤の正体でございました。

大勢いらっしゃるファンの方の前でなんですが、あまりビートルズに思い入れがない私にとっては、ビートルズの楽曲の美味しいところが26曲パッチワークのようにコラージュ〜メドレーになっている本作、けっこう面白く聴くことが出来ました。普通のビートルズ作品ですとどこか構えて聴いてしまうところもあったりするので、かえってこういう変則的なもののほうが肩肘張らずに済むということもあるのかもしれません。お馴染みの超有名曲のほかにおやっと思う作品等も含まれていて、こういうのを頼りにアルバムを改めて紐解いていくのもありなのかと言う感じです。

ラスベガスまで行ってショーを見てみたいところですが…なかなか日程が合いそうにありませんです(smile)。

チャートデータ
アルバム
Pop 4位

「The Beatles 'LOVE' Trailer」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=T1pJNDbb3cU
「Cirque Du Solieil Show」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=8_i0zrJpUhU



DVDが出ているようです。

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2008年12月13日

コールドプレイ『プロスペクツ・マーチ』(08年)

Coldplay:Prospeket's March EP(08年)

アイ・ポッドのCM曲として日本でも大量オンエアされたソリッド&ビューティフォーな「美しき生命(Viva La Vida)」、そしてこれを収録した4thアルバムは今年最大の収穫のひとつでしたけど、この年末にきて夢よ再び!(大げさ)って感じでその続編とアナウンスされるコールドプレイの作品が登場。

続編なのか、アウトテイク集+αなのか微妙なところですけど、全8曲収録時間27分というミニミニ・アルバムでございます(コールドプレイ側は正直にEPとしてますね…)。

本編にも収録されていた「天然色の人生」や「ロスト!」「ラヴァーズ・イン・ジャパン」等おなじみの曲(一応別バージョン)が収録されていることや、新曲扱いの曲もテイストとしては全く『美しき生命』に収録されていてもおかしくないものばかりなので、正直コンパクトにまとまった『美しき生命』を聴いているかのような印象。
ファンとしてはまぁ楽しく聞けるっちゃぁ聞けるのですけど、本当に存在意義はあるのかこれ?ってちょっと思わないでもなかったりいたします。

そんな中、キング・オブHip-HopのジェイーZが「ロスト!」にさらりと客演しているのですが、マルーン5と違ってほとんどHip-HopやR&B的要素をバンドに感じたことがなかったので、この組み合わせには少し驚かされました。そしてこれがまた何ら違和感がないという事実…そういうものなのねーと改めてバンドの奥深さ、ジェイーZのフレキシブルさを感じたりもしております。そこが大きな(数少ない?)収穫でしょうか。

ちなみにHMVの店頭価格では『プロスペクツ・マーチ』1枚で1,480円、『美しき生命』と『プロスペクツ・マーチ』が2枚セットになった特別盤が1,980円…この価格設定ってどうしたこと?本当に最近、何だか損した気にさせられるリリースが多くて嫌です(怒)。もうひとつちなみに単体盤は一応枚数の限られた限定盤だそうですので、興味のある方はお早目に。日本盤も1万枚限定で12月17日にリリースされる予定です。

チャートデータ
これから?

「Prospekt's March/Poppyfields」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=DCOEenhgtOM
「Lost+/Coldplay Feat. Jay-Z」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=zhbxYUR4uCk





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2008年12月07日

マルーン5『イット・ウォント・ビー・スーン・ビフォア・ロング−リミテッド・デラックス・エディション−』(08年)

Maroon 5:It Won't Be Soon Before Long -Limited Deluxe Edition-(08年)

先日ご紹介したワーグナー・ラブを聞いていたら、無性にマルーン5が聴きたくなった…と言ったらワーグナー・ラブに少し申し訳ないのですけど、07年にオリジナル盤で出た時にHPのほうでご紹介もしているのですが、数ヶ月前に限定のデラックス・エディション盤を手に入れていたりしたので、当時より聴く回数があきらかに多かった今回、もったいないので(smile)再び取り上げさせていただきたいと思います。

やっぱりいいですねーマルーン5。
ファーストが売れに売れてしまったので02年以来ライブ盤等を挟むも5年の間隔を置いて発表された本セカンド・アルバム。ファーストもかなりエッジーなサウンドが刺激的な好盤でしたけど、さらに一回り大きくなったバンドとしての姿がくっきりと焼き付けられた傑作でございます。

カニエ・ウェストの作品に呼ばれたり、本作に収められているメアリー・J・ブライジ参加の「ウェイク・アップ・コール」のリミックスや、リアーナのアルバムのほうに収録された「イフ・アイ・ネヴァー・シー・ユア・フェイス・アゲイン」のデュエット等、R&B方面との共演が多いマルーン5≒フロント・マンのアダム・レヴィーン。

本作を聴いていても前半の4曲ぐらい等は、Hip-Hop/R&B系のアーティストが歌ったらそのままHip-Hop/R&Bとして通るような楽曲になっていて、その完全なるミクスチャー加減がバンドの特性でもあり、一筋縄では行かない魅力の元になっていると思います(「キウイ」なんて曲のセクシャルな表現も、実にR&B的ですしね…)。

もちろんテレビCMでもおなじみの「ウォント・ゴー・ホーム・ウィズアウト・ユー」や、「グッドナイト・グッドナイト」等のアコースティックな響きのポップ・ロック・バラードもバンドの美味しさのひとつ。時にポリス(「ノット・フォーリング・アパート」は「見つめていたい」のフレイバー)になり、時にプリンス(ボーナス・トラックの「アンティル・ユーアー・オーヴァー・ミー」なんてまさに!)にも変身出来るのが、アダムの強みですよね。「ベター・ザット・ウィ・ブレイク」等の物悲しさも、いいんだな〜とっても。

リミテッド・エディション用に5曲追加、ボーナスDVDには3曲のシングルのビデオ・クリップと、日本で行われたプレミアム・ライブからファーストからのヒット「ディス・ラブ」や「サンデイ・モーニング」等の映像を収める等、オリジナルを持っている人にももう一回手が伸びやすいヴォリューム盤でございます。

意外にシングル・ヒット規模とかは縮小傾向だったので、次作はもう少し早いインターバルで発売されることを願ってやみませんです。

チャートデータ(オリジナル盤)
アルバム
Pop 1位
シングル
「Makes Me Wonder」:Pop 1位
「Wake Up Call」:Pop 19位
「Won't Go Home Without You」:Pop 48位
「If I Never See Your Face Again」:Pop 51位

「Makes Me Wonder」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=70FGeQmPjeg
「Won't Go Home Without You」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=gskuP-8dtSU
「If I Never See Your Face Again Feat.Rihanna」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=WK-H76JeFpA



R&B系のプロデューサーが挙って名を連ねたリミックス・アルバムが発売に!


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2008年10月13日

The B-52's『ファンプレックス』

The B-52's:Funplex(08年)

さてさて、The B-52's(ザ・ビー・フィフティートゥーズ)の地球へのご帰還でございます。

79年デビューで評判を呼んだ「ロック・ロブスター」はリアル・タイムではないのですみませんが、何といっても89年にメンバーの死(もともと5人組ですが、85年にメンバーが一人逝去)を乗り越えて制作されたアルバム『コズミック・シング』からの第一弾シングル「ラブ・シャック」を聞い時は、かなりの刺激をいただきました。

たぶんベスト・ヒットUSAだったと思いますけど、ビーハイブ頭のお姉さま方と、調子が良さそうなおっさん(失礼)と若めのお兄ちゃんが、めちゃくちゃ能天気で楽しいロックン・ロールを演奏していたもので、何これ何これ?って感じでしたもの。続いて「ローム」も大ヒットしてその年は大いにThe B-52's旋風が吹き荒れたのですが、その後女性メンバーのシンディ・ウィルソンが脱退。92年に3人で『グッド・スタッフ』を発表するものの、楽しさよりもメンバー減員での物足りなさのほうが勝ってしまっていたような感じでした(正直、当時買って聴いてもののピンとこずに直ぐお蔵入りしてしまったので、今聞くとまた違った感想になるかもしれませんが…)。

それが98年のベスト盤制作を機にシンディが復帰。そしてそこから丸10年を数えて、今年目出度くも新作のリリースとあいなった次第でございます。

相変らずケイト・ピアソンとシンディ・ウィルソンのハッピーなツイン・ヴォーカルに、フレッド・シュナイダーが能天気に合いの手を入れるようなスタイルは健在。おかしなSEとかも相変らず入ってますけど、言ってしまえば以前よりもグッと演奏スタイルがタイトになったでしょうか?ダンス・チャートを登ったタイトル曲を初めおかしみも滲ませながら、かっこいいじゃーんって思えるような楽曲が全編に揃っています。メンバー全員50代以上(ケイトさんなんて今年還暦…ここは小声です)にしてこのトビよう。最高のパーティー・バンドの前線復帰作は再び最高のパーティー・アルバムでございました。

全米のリアクションは11位とまずまずでしたし、今後も活動を継続して僕たちをずっと踊らせてほしいと思うThe B-52'sの皆さんなのでした。

チャートデータ
アルバム
Pop 11位
シングル
「Funplex」:Hot Dance Music/Club Play 14位
「Juliet Of The Spirits」:Hot Dance Singles Sales 8位

「Funplex」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=qEXUqWK8A4I
「Juliet Of The Spirits」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=VkxvxfJUn1A
「Love Shack」You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=T8NhJNpQlsY

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2008年08月24日

ベック『ワン・フット・イン・ザ・グレイブ』(94年)

Beck:One Foot In The Grave(94年)

今日は(以前からお付き合いいただいてる方にはお馴染みの)プティで。

一日遅れで早速他の物にも手を出してみました(爆)。
シングル「ルーザー」とアルバム『メロウ・ゴールド』で華々しくデビューした同年に、契約を生かして別のレコード会社から発表した作品。
モノ・トーンの簡素なジャケが内容を象徴するかのように、田舎の誰かの家のガレージに集まって気ままにセッションしてみました…的な、時に穏やかで時に歪んだ衝動感溢れる「生」のフォーキー系楽曲が16曲収められております。これをもうちょっと体裁整えてカラフルな味付けをすると、なるほど『シー・チェンジ』の世界に通じるなぁということで、少年の頃のベックと仲間たちの姿がちらっと垣間見れるサイド盤です。

チャートデータ
チャート入りなし。

「Hollow Log」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=W8nSgIbRLTo
「Forcefield」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=SWSJKm5uQzg

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2008年08月23日

ベック『シー・チェンジ』(02年)

Beck:Sea Change(02年)

いきなり余談からスタート…(っていつものことですが)。

20年ぐらい前は新譜買いが普通だったので渋谷の東急ハンズの奥にあったタワー・レコードが主なショッピング場だったのですけど、CDの時代になりそうこうするうちに中古買いを覚えてレコファンやディスクユニオンが主戦場に変化。パソコンの普及に伴って新譜はほとんどネット購入するようになった昨今、めっきりタワレコに足を向ける機会も少なくなっていたのですけど、最近新譜情報がほしくて機関誌だけもらいにいったりしています(ゴメンなさい)。昔は10数頁しかないような単色のものでしたが、もう完全に「雑誌」と呼べる域に達してますよね「Bounce」。内容も多岐に渡ってますし、新譜旧譜含めて参考にさせてもらっている今日この頃です。

でもって先月号で気になったのが、新作発表に合わせて組まれたベックの特集記事。ロック勢に対するアンテナがいまひとつ弱いもので、色々気にはなっているけど手は出してないアーティストがゴロゴロおりまして、その中の一組がこのベック。新作はナールズ・バークレーのデンジャー・マウスと組んで作り上げたそうで、何だか親しみが湧いた勢いで聞いてみるとこにいたしました。
記事と出会いと値段(…後者2つがメイン)を頼りに選んだのが4作目のオリジナル・アルバムとなる「シー・チェンジ」。
4作目と言ってもベックの場合便利なこと(?)に他のレコード会社から作品を発表してもいい契約になっているそうで、それらを含めると7〜8作目の作品になるようです。

Bounceの特集を読んだ限りでは、かなりミクスチャーな音楽を志向する方(々)らしく、作品によってもけっこうな振り幅があるようですが、本作のベックはかなり哀愁たっぷりなメロディを物憂げなヴォーカルでポツポツと語りかけてくるような感じ。そのままだと暗く沈んだものになりそうですが、サウンドがほわわ〜んとスペイシーでサイケデリックだったりするので、頭の中に残響感たっぷりに音が広がって不思議な聴き心地が得られます(…コラムの紹介記事を広げただけになってますが、だってそうなんですもんっ)。
こういうの個人的には大好きなので、最初に選んだアルバムとしてはあたりだったかも。意外に初聴の印象って後に引っ張りますからね。

お気に入りに登録完了ってことで、しばらくこのアルバムのほわわ〜ん感を楽しみつつも、他のアルバムも探索していきたいと思う私です。

チャートデータ
アルバム
Pop 8位
シングル
「Lost Cause」:Modern Rock Tracks 36位

「Lost Cause」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=0GNcpuQePPA
「The Golden Age」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=jf_zt_dIm0A


追加情報によると最新作↑は「サイケ」というところで本作と共通点があるらしいです。
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2008年08月07日

ワンリパブリック『ドリーミング・アウト・ラウド』(07年)

OneRepublic:Dreaming Out Loud(07年)

このバンドのフロントマンであるライアン・テダーの事を意識したのは、正直先月号のタワー・レコードの機関誌「Bounce」に「ワンリパブリックを率いるライアン・テダーっで何者なんだよ!?」と言う記事が載っていたのを見たのが最初でした。

何者なの?…と思いながら記事を読んでいくと、まぁ今まで自分が聞いていた作品にソングライターとして関わってる関わってる。一番代表的なのがレオナ・ルイスの特大デビュー・ヒット曲「ブリーディング・ラブ」ですけど、その他にもティンバランド、ジェニファー・ロペス、シェイン・ワード、ジェシー・マッカートニー、ブレイク・ルイス、ナターシャ・ベディングフィールドetc。「ブリーディング・ラブ」なんてジェシーにしか目が行ってなかったですけど、もう1曲アルバム中で最もお気に入りだった「テイク・ア・バウ」もライアンのペンだったりして、マイ・アイズ・節穴や〜んって感じ。「Bounce」さんどうも有難う!

そんな訳で昨年出た彼らのファースト・アルバムの日本盤がタイミングよくリリースされたので早速ゲットいたしました。

帯に「美しいメロディーが溢れんばかりに詰まったデビュー作」とあるんですけど、その言葉にウソ偽りはございません。冒頭からとにかく美しく叙情的なメロディーの楽曲が次々と繰り出されてきて、まるで都会にいながらにして森林浴でもしているような気分。どこかコールドプレイにも通じる味わいがありますが、あそこまでわびさびの世界ではなく親しみやすさも兼ね備えているのがポイントになっているかなと。ロック的な激しい衝動を見せる曲もありますけど、それもひとつのアクセントとして美メロの中にスムーズに収まっています。時にファルセットも交えるライアンの歌いっぷりもいいですね。
エレクトリカル+幻想的な「セイ(オール・アイ・ニード)」、美しさに溶けいってしまそうな「アポロジャイズ」、シンフォニックなサウンドにやるせない哀愁味が漂う「オール・フォール・ダウン」、ビートルス調の「サムワン・トゥ・サイブ・ミー」、繊細な「カム・ホーム」等、楽曲単位の出来もさることながらアルバムとしてのまとまりも実に素晴しい1枚です。

ちなみにエクゼクティブ・プロデューサーを務めているのはティンバランド。元々彼のアシスタントとして業界入りしたライアンですから、ティンバランドも近年のこの活躍、してやったりなんじゃないでしょうか。
普遍的な魅力のあるロック・アルバムとして超お薦めです。

チャートデータ
アルバム
Pop 14位
シングル
「Apologize」:Pop 2位/R&B 60位
「Stop And Stare」:Pop 12位

「Apologize」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=fm0T7_SGee4
「Stop And Stare」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=zhpqXbndFvQ

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2008年07月24日

ドートリー『ドートリー』(07年)

Daughtry:Daughtry(07年)

アメリカン・アイドル特集〜その4.

アメリカン・アイドル出身者で今最も勢いがある一人がこのクリス・ドートリー(正確には彼が率いるバンド「ドートリー」)。

アメリカン・アイドルのシーズン5でロック系のコンテスタンツとして毎回水準越えのパフォーマンスを披露。優勝候補の一人と目されていながら全米を震撼させたまさかの4位敗退。残るメンバーがテイラーにエリオット、そしてキャサリンでしたから已む無しなところはありましたが、かなりの衝撃を本人と視聴者に与えたアメリカン・アイドル史上に残る「事件」となりました。
しかし注目度の高さもあって昨年11月に発売したデビュー・アルバムは初登場で2位にチャート・イン。その後は緩やかな下降線をたどりましたが、シングル「イッツ・ノット・オーバー」のロング・ヒットも手伝ってじわじわと順位を盛り返し、最終的にはリリース3ヵ月後の2月に1位を獲得。結果として現在までに米国だけで4百万枚を売り上げる大ヒット作となり、今のところシーズン5では最も成功したコンテスタンツになっています。

シーズン2で準優勝者のクレイ・エイケンが優勝したルーベン・スタッタードを上回る人気を博す等、アメリカン・アイドルで優勝することが勝者への道ではないことは早くから囁かれていましたけど、ドートリーの大ブレイク、そしてシーズン3で7位という成績で敗退しながらその後映画『ドリームガールズ』出演のチャンスを掴んで見事アカデミー賞を獲得したジェニファー・ハドソンの成功が、現在のトップ8ぐらいに残れば充分という空気をアメリカン・アイドルにもたらしたのは事実かもしれません。もちろん本人たちの努力とは何ら関係のないお話ですが、コンテスト物としては、少々おかしなことになってるなぁって思わないでもないここ最近です。

…前置きばかりが長くなりましたが、ロック系の敏腕プロデューサー、ハワード・ベンソンを迎え、バンド・メンバーの人選と並行的にレコーディングが進められた為、多くの曲でスタジオ・ミュージシャンを登用して制作が行われた本作。ハードにドライブするプログレ調のナンバーからメロディアスなロック・バラード、ネオアコっぽい味付けの作品等、ロックの様々な美味しいところを取り込んでカチッと仕上げた印象。伸びやかでパワフルなクリスの歌声が何と言っても聴きものですが、今回はあくまで求められた題材を高い技量で乗りこなしたといった感じなので、次作以降でどう「ドートリー」というバンドの個性を確立していくかが重要な課題になってくるように思います。

久しぶりに現れたアメリカン・ロック界の新星でもあるので、ロック復権の担い手としても今後が期待されますね。

チャートデータ
アルバム
Pop 1位
シングル
「It's Not Over」:Pop 4位
「Over You」:Pop 18位
「Home」:Pop 5位
「Feels Like Tonight」:Pop 24位
「What About Now」:Pop 18位

「It's Not Over」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=E6s8C2DvfGo
「Home」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=q8A2FaHhc3c

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2008年07月07日

コールドプレイ『美しき生命』(08年)

Coldplay:Viva La Vida Or Death And All His Friends(08年)

光と影のコントラストでヴァイオレットを色調にしたアップルのCMのコールドプレイ、かっこいいですよね。
テレビから流れてくるとついガン見してしまう私です。

私あまりロックは得意分野ではないので聴いている範囲が狭いんですけど、少ないながらにたまに抗いようもなく美しいものに出会う事があります。
例えばシンプル・マインズの『黄金伝説/New Gold Dream(81-82-83-84)』とか、ニュー・オーダーの『権力の美学/Power, Corruption & Lies』とか。
そんな未だ数少ない美しきロック・リストの最新頁に名前を連ねる事になったのが、巷でも超人気のロック・グループ、コールドプレイの最新作『美しき生命』でございます。

実は前作の『X&Y』も聞いてるんですけど、どんな作品だったか思い出せないほど(もう一度聞かなくちゃと思ってますが)印象が薄くて、本作が初めてのコールドプレイ体験みたいなもの。

1曲目の「天然色の人生」で聴こえてくる鍵盤楽器(?)の涼しげな音色。まるで竹林の中で風に吹かれているような静けさと躍動が一緒になったようなオープニングに、既に背中を何やらゾクゾクと駆け抜けていく快感が。
「哀しみのロンドン」では静かな出だしからフラメンコのリズムを得て曲が次第に熱気を帯びていき、「42」ではクリスの独白のアップから一気にカメラがパンして草原を走り出すかのようなローケーションが目の前に。「ラヴァーズ・イン・ジャパン/リーガン・オブ・ラブ」は動と静の完全なる二部構成。中近東的なメロディーを取り込んだ「YES」はクリスの低音ヴォイスが曲の重心を引き下げ、それが後半のノイジーなギター・プレイをより華やかなものに見せる効果を発揮。シンフォニックな「美しき生命」のブライトな疾走感、美しさは言う事なしです。
ダークなダイナミズムに溢れる「ヴァイオレット・ヒル」、民族的なメロディーが躍る「ストロベリー・スウィング」、そしてもっともポップなメロディ・ラインを持った終曲「生命の幻影」は、眠りに落ちる前に捧げる祈りのような、希望と煩悶に満ちた鎮魂曲のよう。

アルバム全体を通してのサウンドの美しさ、奏でられるメロディの輝かしさは、さすが「ロックアートの最高峰」と帯に謳わせるだけの事はあります。「静寂」と「躍動」のコントラストが絶妙で、そこに不思議と東洋的なワビサビみたいなものも感じさせるんですよね。
ロックにそれこそほとんど縁のない我妻をして「好きな曲」と言わせる大衆性を持ち合わせているのも、このバンドの凄いところじゃないでしょうか。小難しくなりすぎず、しかし格調(品位)の高さを感じさせるのも、技だなぁと思います。
期待に違わぬ超優良品、普段ロックに縁がない方にもお薦めです。

(ジャケットには有名な絵画「民衆を導く自由の女神」が使われていますが、聞きながら芭蕉の「夏草」の句等を思い浮かべてしまう私は、かなり太平楽なのでしょうか…。)

チャートデータ
アルバム
Pop 1位
シングル
「Violet Hill」:Pop 40位
「Viva La Vida」:Pop 1位

「Violet Hill」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=IakDItZ7f7Q
「Viva La Vida」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=O5I3RPbS8aI



ファースト、セカンド、ライブDVDがセットになったお買い得盤↑(…買ってしまいました。)
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2008年06月17日

ボニー・レイット『ザ・グロウ』(79年)

Bonnie Raitt:The Glow(79年)

今更の話ですけど、ボニー・レイットのお父さんは、舞台「回転木馬」や映画「パジャマ・ゲーム」等で知られる有名なミュージカル俳優のジョン・レイットさんです。まぁ親が何をしてようと関係ないっちゃないですけど、同じ芸能界でも随分違うところで才能を発揮しあった親子だなと思います(日本でも古谷一行さんとDaragon Ashの降谷建志さんとか例はたくさんありますが)。

しかしボニーさん、89年リリースの『ニック・オブ・タイム』で脚光があたってからの数年間は凄い勢いでしたよね。そこからの5年間でグラミーを計8個も獲得。グラミーってあげるとなると集中しやすいんですけど、ポップ部門とかはちょっと納得いかなかったなぁーなんて個人的な思い出が。ボニーさんにはこれっぽっちの罪もないんですけど。

…そんな訳で、こちらはそうして華々しく注目される丁度10年前、オリジナルとしては7枚目にあたる作品です。

71年のデビュー以来着実に支持層を広げてきていたボニーさんでしたが、前作の『スウィート・フォーギブネス』がキャリア初のトップ40ヒット・アルバム(25位)になり、こちらも初のシングル・ヒット「ランナウェイ」(57位)まで生んでプチ上昇気流に乗ることに。この機会を捕まえろ!ということで、当時リンダ・ロンシュタットで当てまくっていたピーター・アッシャーをプロデューサーに迎えて製作されたのが本作(…チャート成績等から推量してますので違ってたらご指摘を)。

オリジナル曲に、ジャクソン・ブラウンやロバート・パーマー等の諸作、R&BやR&Rのオールディーズを盛り込む手法はそのままリンダのアルバム作りを踏襲したもので、そのブルーズィーな歌声と演奏はグラミー受賞の後年の諸作と比べても何ら遜色のない仕上がり。あえて問題を挙げるとすれば、レパートリー選びが地味すぎることですかねぇ。サム&デイブにルー・ロウズ、メリー・ウェールズにボビー・トゥループ…すっごく良いけど、すっごく渋い。いぶし銀にもほどがあるって感じです。
アルバムも前作に続いてトップ40入りし、小シングル・ヒットも出ましたが、その後もう2枚作って深く潜行することに…。

今だからこそ、正当な評価が得られる作品なのかもしれませんね。
大好きです。

チャートデータ
アルバム
Pop 30位
シングル
「You're Gonna Get What's Coming」:Pop 73位

アルバムの曲がないので前年ヒットのこの曲を
「Runaway」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=hrTvQyTEV3A

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2008年06月02日

ジョナス・ブラザーズ『ジョナス・ブラザーズ』(07年)

Jonas Brothers:Jonas Brothers(07年)

日本でも(てか関東地区では)夕方放映されてるのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれないですが、今全米一人気があると言われるティーン向けディズニー・チャンネルのドラマ『シークレット・アイドル:ハンナ・モンタナ』。

女の子がアイドル・スターであることを秘密にして日常生活を送ることで巻き起こる騒動を描いたストーリー。ドラマで人気者になると今ひとつそのほどあいが海の向こうのこちらには伝わりにくいんですが、ブリトニー以来と言われるほどの超人気ぶりらしく、サントラ、ツアー・ドキュメント映画等も大ヒットしていて現象的な人気を博しているようです。

でまぁ、主役のハンナ・モンタナ役を演じているマリー・サイラスなんですが、その姓を聞いてもピーンともこなかったんですけど、何と90年代にあの「エイキィ・ブレイキィ・ハート」の大ヒットを放ったカントリー・スター、ビリー・レイ・サイラスの娘さんなんだそうです。知ってました?私先ほど知って超ビックリしてます。マリーが現在15〜16才なので全然不思議じゃないんですけど、ライオネル・リッチーの娘ニコールが活躍していたり、何だか時代が一巡りしてますよね。年も取るっちゅーねん…。

…すこしも本題に入ってませんが、ジョナス・ブラザーズです。

強引にハンナ・モンタナの話題から入りましたが、実はこのジョナス・ブラザーズは現在ディズニーが次代のスターにするべく力を注いでる兄弟バンドで、マリー・サイラスと一緒に昨年全米ツアーを回った仲。彼ら自身の映画も作られたり、ホットに活躍中なのです。
(ちなみに私が知ったのはアメリカン・アイドルの今期ファイナル・ステージにゲストで出てきたから。正直聞いたこともなかったんですけど、アメアイのラストにブッキングされるくらいなら、それだけの人気があるんだろうなーと思ったからなのでした…。)

ケビン(21)、ジョー(18)、ニック(15)の3兄弟(年齢は一個ずつ上がってるかも)。元々はニックだけがクリスチャン・ミュージックを歌う歌手として活動していたそうなんですけど、アルバム製作の際自分の兄達も楽器が演奏して曲も作れるという話をしたところ、それが採用されて結局はバンドとしてデビュー。05年のデビュー・アルバムはコケましたが、そのアイドル性に目を付けたディズニーからお声がかかってレコード会社をディズニー傘下のハリウッド・レコードに移籍。プッシュの甲斐あって現在本格ブレイク待機中といったところのようです。

ディズニー製作らしいティーン向けの健康的でポップなパンク・ロックが詰まったアルバムなんですが、彼らがただのお飾りじゃないのは意図的なカバーを除いて全曲のソングライトを自分達で行っているところ。なかなかに切れのあるポップ・センスを感じさせて、「S.O.S.」や「グッドナイト・アンド・グッバイ」等甘酸っぱさと若さのはちきれ具合がとってもいい感じ。
バステッドの「イヤー3000」や、私世代には嬉しいキム・ワイルドの「キッズ・イン・アメリカ」(「キッズ・オブ・ザ・フューチャー」と変えて歌ってます)等のカバーも聞き物です。
日本盤にはハンナ・モンタナとのデュエットもボーナス・トラックで収録。

本作もけっこういい位置につけましたが、次作が勝負どころになるんじゃないでしょうか?今後の活躍と変貌を楽しみにしたいグループです。

チャートデータ
アルバム
Pop 5位
シングル
「Hold On」:Pop 53位
「S.O.S.」:Pop 17位
「Year 2000」:Pop 31位
「When You Look Me In The Eyes」:Pop 25位

「S.O.S.」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=duloKhzFjaA
「When You Look Me In The Eyes」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=-ZBoPlCzuRY


しかしここの父娘関係には驚きました↑
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2008年05月28日

トム・ウェイツ『ブルー・ヴァレンタイン』(78年)

Tom Waits:Blue Valentine(78年)

先日ご紹介したコール・ポーターのエイズ・チャリティ・トリビュート・アルバム『レッド・ホット+ブルー』の中には印象に残ったアーティストが幾人かいたんですけど、一際強烈な異才感を放っていたのがこのトム・ウェイツさん。強烈すぎるダミ声が頭から離れず、名盤評価の高い本作を手に入れてみました。

冒頭はミュージカル『ウェスト・サイド物語』から名曲「サムホエア」。美しいオーケストラに聞き入っていると、ゴフッって感じの獣の唸り声のような雑音…トムさんの歌声でした。もう強烈なまでに個性的な「サムホエア」、聞いているのが少々つらくなるような声なんですが、ふっと人間らしさ(?)を取り戻すときがあるのか、澄んだ美しい響きに変わる瞬間もあったりするんですよねぇ。これは一筋縄ではいきませんです。

「サムホエア」は、『ウェスト・サイド物語』の最後でトニーの亡骸が運ばれていくシーンのバックに流れる歌曲。このアルバムはトニーとマリアの悲しい恋物語が終わったその後の街で起こる、同じような若者たちの残酷な青春模様を描いた作品のようです。
ストーリー性豊かに、まるで血を吐きちらしながら歌うように声をふりしぼるトムさん。時に優しく、時にロマンティックなフィーリングを交えたりするところが、一層悲痛な現実感を呼び覚ますんですよね。「血だらけのロミオ」「墓場からの口笛」「かわいい小さな弾丸」…直訳の邦題でもその世界観をちらっとご想像いただけるのではないでしょうか。

この胸をかきむしられる様なトム・ウェイツ・ワールド、体感してみる価値はきっとあると思いますです。
(英語がお得意でない方はぜひ日本盤で歌詞をじっくり読みながら聞いてください。)

ちなみに2曲目の「ドラッグストアの赤い靴」。惚れた女のためにダイアモンドを盗もうとして捕まってしまう男とそれを知らずに待っている女。よくある話かもしれませんが、朱里エイコさんの「ジョーのダイアモンド(作詞なかにし礼:作曲ポール・アンカ!)」とそっくり同じ設定なので、これはなかにしさん参考にしたなーと思ったら、1年「ジョー」のほうが早かった。トムさん、真似したでしょ(smile)。

トムさんはシンガーのほか、フランシス・コッポラの作品等で俳優としても活躍されています。

チャートデータ
アルバム
Pop 181位

「Chritmas Card From a Hooker in Minneapolis」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=12qBoy2rhVw

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