2009年05月23日

『セブンティーン・アゲイン』(09年)

19 Again(09年)

先日来日してキャンペーン等も行われましたけど、全米大人気のザック・エフロン主演の最新作『セブンティーン・アゲイン』を見てまいりました。

主人公のマイクは17才で高校のバスケット・ボール部の花形スター。大学からのスカウトが見に来る大事な試合の直前に恋人スカーレットから妊娠していることを告げられ、バスケを諦めて彼女と結婚する道を選ぶことに。
それから20年後、愛して結婚したはずの妻からは離婚を突きつけられ、職場での出世も見送り、二人の子供たちからも相手にされない残念なオジさんになっている37才のマイク。そんな中、懐かしくて立ち寄った高校で出会った守護天使(?)の導きにより、彼はある大雨の夜に身体だけ17才の姿に舞い戻ることに。これを機会にもう一度人生をやり直そうと決意するマイク。事情を知る親友ネッドの力を借りて意気揚々と高校に編入したけれど、そこには自分の二人の子供も通っており、自分のことよりも彼らと彼らの母(つまり自分の妻)のことが気になってあれこれと世話をやいてしまう日々。その内、自分が本当に大切にしなければいけないものが家族であり、スカーレットを本当に愛していたことに改めて気が付くマイク。彼は再びスカーレットの愛を取り戻せるか…というお話。

(本筋に関係ないんですけど)37才のオジさん設定が既に自分よりも年下だったりするところに少し胸の痛みを覚えながら見始めましたが、お話し事態は特に吃驚するような展開もなく予想の範囲内で進行。脇役陣がユルい笑いを要所で挟みながら、ラストまで危なげなく行き着く感じです。親の子への思い、夫婦の愛、友情等をストーリーの核に、私は泣くとことまではいけませんでしたが、妻や女性の観客の方は泣いておりましたので、大小あるものの爽やかな感動が味わえる作品だと思います。今は怖いものなし!なザック・エフロンの魅力で成り立っている作品、とも言えるんですけどね…。

スタッフ
製作:アダム・シャンクマン、ジェニファー・ギブゴット
監督:バー・スティアーズ
脚本:ジェイソン・フィラルディ
音楽:ロルフ・ケント、バック・デイモン
キャスト
マイク(17才):ザック・エフロン
マイク(37才):マシュー・ペリー
スカーレット:レスリー・マン
ネッド・ゴールド:トーマス・レノン

「17 Again 予告」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=I1Npfw6QvVo





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2009年02月22日

『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムーヴィー/ハルフウェイ』

High School Musical 3 Senior Year(08年)
Harfway(09年)

そんな訳で地域の映画館が特別1,000円DAYだったので映画館へGo!
本日は日米の高校生ムーヴィーをそれぞれ見てまいりましたが、タイトルがHで始まり(smile)、高校3年生が主役で、バスケが出てきて、恋と進路で悩んでと非常に共通項の多いそれぞれの作品でございました。

『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムーヴィー』
とても楽しみにしていたHSM3をようやく見てまいりました。
高校3年生になったお馴染みの面々が卒業するまでの1シーズンを恋と友情と歌とダンスを交えて描いていくという、実に単純明快なお話。
正直物語の展開は平凡というか、まぁ高校生の普段の生活を題材にしているのですからそんなに話しに広がりがあるはずもないんですけど、どのシチュエーションや楽曲、ダンスにしても今までの作品の映画版予算アップによるゴージャスめな再生産という感じが否めず、これはやはりテレビ・サイズで見るのがベストか?なんて思っちゃたりもいたしました。しかしようやく3/4ぐらいを過ぎたところでお話しが加速し始め、最終的にはあぁ皆卒業おめでとう!という気にさせられましたから、まぁこれはこれで良かったのかも?と思えましたです(前向きな私…)。
高校生というには少々皆ゴツくなりましたが、ザネッサをはじめキャストは相変らず爽やかですしダンスの切れも抜群にいいですね。そうそう、ダーバス先生役のアリソン・リードさんって、その昔「コーラスライン」の映画に年増ダンサー役で出てたあの方だったと今回初めて認識。更に貫禄が増しましたけど、そんな小さな再会にも嬉しくなることが出来た私なのです。
asaさんからの情報ですが、ハイスクール・ミュージカルはキャストを一新して今後も続くそうです。親しんだメンバーに会えなくなるのは少々寂しい気もしますけど、ニュースターの誕生を期待したいですね。

「Now Or Never」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=nmJl1HqSAJ8
「Can I Have This Dance」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=lW-1Ytwn4a4

スタッフ
製作:ビル・ボーデン、バリー・ローゼンブッシュ
監督:ケニー・オルテガ
脚本:ピーター・バルソッキーニ
音楽:デヴィッド・ローレンス
キャスト
トロイ:ザック・エフロン
ガブリエラ:ヴァネッサ・ハジェンズ
シャーペイ:アシュレイ・ティスデイル
チャド:コービン・ブルー


『ハルフウェイ』
ドラマ「ロングバケーション」等で人気の脚本家北川悦吏子さんが初めて監督を務める作品ということで話題の映画。
北海道が舞台。高校3年生、受験シーズンを迎えた2人が恋に落ち、卒業して離れ離れになることでの揺れる気持ちを丹念に丹念に描いていった作品になっております。
北川さん監督ということで、もっとしっかりした切ないドラマがあるのかと思いましたけど、基本的に今時の高校生の恋愛の仕方や悩み等を、ドキュメンタリーのように追った感じ。実際の出演者のほとんどの演技がアドリブだったというんですから、演出されたドキュメントといってもいいのかもしれませんね。岩井俊二さんがプロデュースしているということで、やはりその系譜にある独特な(寒いけど身が締まって心地よい!的な)空気感も画面からは伝わってきましたが、うーん…映画としては少々しょっぱいものがありましたでしょうか。
確かに主役北乃きいさんと岡田将生さんの演技はある意味自然体でいいんですけれど、2時間近く二人のやりとりを不安定なカメラワークで見させられるのはやはりキツかったです。やりたいことはわからないでもないのですが、あまり成功したとは言えないかも。まぁアラウンド40なおっさんが見ているので、もっと年齢が彼らと近いところにある人等は、わかるわかるよ君の気持ち♪(by小池徹平)って感じに更に感情移入出来て楽しめるのかもしれませんけど。ネガティヴ・トークですみません、見る人が見れば、きっと評価も違ったものになる映画じゃないのかと思います。
(追記:数日経ってみると、個々のシーンの二人のやりとりが何だかやけに鮮明に甘酸っぱく思い返されたりして…若いってこういうことだったよなーって、懐かしく思うからでしょうか?)

「ハルフウェイ」Trailer:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=afDCKARekQA

スタッフ
製作:岩井俊二、小林武史他
監督:北川悦吏子
脚本:同上
音楽:小林武史
キャスト
シュウ:北乃きい
ヒロ:岡田将生
先生:成宮寛貴
保険の先生:白石美帆

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2009年02月02日

『マンマ・ミーア!』(08年)

Mamma Mia!(08年)

4つ上の兄がいて、彼が中学生の頃アバが好きだったものだから、自分も日常的にアバを聞いていたような小学校時代。一番お気に入りの曲は「ハニー・ハニー」だったなぁ…。

99年にロンドンでミュージカルが上演され、ブロードウェイ、そしてここ日本でも公演が行われた『マンマ・ミーア!』。舞台ももちろん見に行きたい気持ちはあったのですけど何せ腰か重くて、こうして映画化されてスクリーンで見ることで出来て何より幸せを感じでおりますです。

お話しはギリシャのリゾート・アイランドでホテルを経営しているシングル・マザーのドナの娘、ソフィーの結婚式前日からスタート。自分の父親が誰か知らずに育ったソフィーは、偶然見つけた母親の昔の日記から自分の父親候補が3人いることを知り、バージン・ロードを一緒に歩きたい!という願いから、3人を内緒で結婚式に招待してしまう。突然現れたかつての恋人たちに動揺するドナ、そしてソフィーも(会えばわかると思っていたけど)誰が父親かわからずに混乱の中へ。何が一番大切なのか、自分の行く道はこれで正しいのかを迷い始めるソフィー。そして結婚式当日、事態は思わぬ方向へ…というもの。

主人公たちの心の声と主だったセリフを代弁するのがアバのヒット曲の数々。美しく開放的なギリシャの島と海の風景をバックに、もう心躍らずにはいられないアバ・ソングが次から次へと隙間なく流れてくるんですから、もう私なんて顔がほころびっぱなしです。何故だかしらないけど(たぶん幸せ過ぎたんでしょうね)開始5分ぐらいで目から涙がこぼれてしまいましたよ。

ストーリーや演出はけっこう荒っぽいところがありますし、メリル・ストリープを始め出演者の大半(アマンダは上手です)が技巧よりもそれぞれの個性や貫禄で歌を聞かせていたりもするんですが、とにかく全てをアバの楽曲パワーが押し切っている感じ。だからアバの曲を全く知らないなんて人がこれを見たら、テンションの高さに置いてきぼりされるんじゃないかとちょっと心配にもなります。アバの曲を知っていたら、こんなに楽しいミュージカルはないだろうと思いますけどね(妻は今まで見た映画の中で1,2を争うぐらい楽しかったそうな)。あと私なんかだと、あぁこの曲はこういう事を歌っていたのか…なんて、そんな事にも感動できたりいたしました。

見る人を選ぶ可能性はあるにしろ、繰り返し繰り返し見たくなる底抜けにハッピーな映画。ラストは席を立ち上がって踊りだしたくなるのを必至にこらえないといけません(smile)。アバを知らない世代の人は、せめてベスト盤『アバ・ゴールド』ぐらい聞いてから出かける事をお薦めいたします。きっと百倍楽しめますよ。

スタッフ
製作:ジュディ・クレイマー、ゲイリー・ゴーツマン
監督:フィリダ・ロイド
脚本:キャサリン・ジョンソン
音楽:ベニー・アンダーソン、ビヨルン・ウルヴァース
キャスト
ドナ:メリル・ストリープ
ソフィー:アマンダ・セイフライド
サム:ピアース・ブロスナン
ハリー:コリン・ファース

「マンマ・ミーア!予告編」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=MzqBIRE-1J4
「Gimme! Gimme! Gimme! Mamma Mia! Movie」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=ClCF-x9eVHc

アマンダ・セイフライドが歌う「ギミー!ギミー!ギミー!」です。




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2009年01月31日

『ハイスクール・ミュージカル1&2』(06、07年)

High School Musical 1&2(06年、07年)

今週主演の二人ザック・エフロンとヴァネッサ・ハジェンズが来日し、舞台挨拶やテレビ出演等のプロモーションを行いましたけど、いよいよ2月7日に公開が迫っている「ハイスクール・ミュージカル・ザ・ムーヴィー」。

「ハイスクール・ミュージカル」自体は06年にディズニー・チャンネルのテレビ・ムーヴィーとして制作されたもので、あちらでは現象的な大ヒットとなって07年にパート2がやはりテレビ・ムーヴィーとして制作。パート3はその人気を勢いに劇場作品として公開され、ミュージカル映画として歴代最高のオープニング成績を上げるなど、やはり大ヒットを記録した人気シリーズでございます。

テレビで人気になったものはどうしても情報をつかむのが遅れてしまいがちで、私がこのミュージカルを知ったのはサントラ盤があちらで非常に売れているのを見かけた頃から。
日本でも東京では12チャンネル系で普通にテレビ放映されたらしいのですが見逃してしまい、1も2も長らくサントラ盤(歌唱シーンはYou-Tube等)で楽しんでおりましたが、さすがに映画を観る前には見とかないとねーという事で、1&2のお得なDVDツイン・パックを入手いたしました。

1のほうは大晦日の夜に歌を通して運命的な出会いを果たしたザック演じるトロイとヴァネッサ演じるガブリエラが、新学期のハイスクールで(ガブリエラが転校してきた事により)再会、バスケ一筋少年だったトロイと勉強一筋少女だったガブリエラが一緒にミュージカルのオーデションを受けようと思い立ったことから、その変化を心よく思わない友人やライバルの思惑も絡んで一騒動持ち上がる…というもの。
2のほうは待ちに待った夏休みにセレブ娘の同級生ジャーペイの紹介でリゾート・クラブのアルバイトをすることになったザック&ガブリエラとその仲間たち。実はザックと付き合いたいシャーペイが計画した事で、進学に悩むザックをあの手この手のおいしい条件をちらつかせて誘惑。次第にガブリエラや友人たちとの関係にも亀裂が入っていく中、リゾート・クラブでは恒例のタレント・コンテストが開催されることに。恋と友情と進路の間で揺れるトロイは果たしてどうするのか…というお話でございます。

基本小・中学生が見ても楽しめるように作られているので、ストーリー自体は単純といえば単純ですが、「人と違うことを恐れてはいけない」「自分が正しいと信じた事に向かって真っ当に努力する」等のメッセージをきちんと織り込み、それをエンターテイメント性に溢れた音楽とダンスに乗せて表現するのはまさにディズニーの真骨頂。現代の作品にしてはあり得ないぐらいきわどい表現もないので、親御さんも安心して子供に見せられる娯楽作品になっております。この作品で人気者となった主演のザックは「ヘアスプレー」に出演する等ミュージカル・スターとして更なる飛躍(「フットルース」のリメイク版主演という話もあり)を遂げ、ヴァネッサや、ザックの親友役のコービン・ブルー、シャーペイ約のアシュレイ・ティスデイルはそれぞれシンガーとしてソロ・デビューを果たす等、それぞれが個々の活動を行って活躍中でございます。

さてさて3ではいよいよ高校卒業を迎える彼ら。みんながどんな進路を歩むのかも興味ありますし、実生活でもまだまだステディ関係継続中のザック(トロイ)とヴァネッサ(ガブリエラ)の恋の行方も気になるところ。これだけ好評だとそのうち「ユニバーシティー・ミュージカル」なんてのも出来たりして?「ムーヴィー」見ましたら、またご報告したいと思います。

スタッフ
製作:ビル・ボーデン、バリー・ローゼンブッシュ
監督:ケニー・オルテガ
脚本:ピーター・バルソッキーニ
音楽:デヴィッド・ローレンス
キャスト
トロイ:ザック・エフロン
ガブリエラ:ヴァネッサ・ハジェンズ
シャーペイ:アシュレイ・ティスデイル
チャド:コービン・ブルー

「Something Knew」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=pqJkc2xidGw
「Work This Out」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=As4ErbHaNws

ヴァネッサはそれほど変わりませんが、1年でザックは少年から青年になってます。




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2008年11月05日

『どろろ』(07年)

Dororo(07年)

思いで深いということでもう1本。子供の頃からクリチャー系のエンタメ作品は大好きだったので、この「どろろ」もお気に入りの漫画のひとつでした。

野望を果たす(天下取り)為に自分の子供の身体を48体の魔物に売り渡した武将醍醐景光。捨てられた芋虫状態の子供は呪術師(科学者?)に拾われ、仮の身体と臓器を与えられて青年百鬼丸に成長。
自身の身体を奪った魔物を退治していく中で、運命に操られるように父醍醐との闘いに近づいていく…というようなお話です。

魔物を倒すと奪われた身体の一部が戻ってくるというユニークな発想と、妖怪退治物としての単純な面白さを併せ持ちながら、手塚治虫氏ならではのドライなタッチが印象的な漫画版。映画化の話を聞いた時は、楽しみなのと同時に多大なる不安もいっぱい。完成しても結局映画館には足を運べず、お友達関係から聞こえてきた評判もあまり芳しくなかったので、ついついテレビ放映っまでひっぱて来てしまいました。

感想は…意外とよかったです。
設定を原作の室町時代から無国籍風にしたのは面白いアイデアだったと思いますし、映像の質感やアクションも上々。特にオープニング近くの蜘蛛ダンサーとの対決シーンはスピード感に溢れていて作品への期待を高めました。
円谷プロ等昔の特撮番組へのオーマジュのような着ぐるみアクションは、プラス要素とマイナス要素それぞれがある感じ(面白いけど…せっかくならきちんと作ってもよかったかな)。ストーリーも途中までは原作にある非情さをきちんと描いていてよかったのですけど、ラスト近くからの展開が(原作からすれば)ありえないような幸せモードで、ある意味ハッピー・エンドになってしまったのが何だかなーって感じでした。映画と原作はあくまで別の作品ですし、パート2の制作も視野に入れたんでしょうけど、個人的には少々いただけない展開になっちゃたかなと思います。

柴咲コウのどろろとか意表をついた配役でしたけどはまってましたし、妻夫木君始め役者陣もそうじて良かったのにちと残念。原作モノってのは(その作品に思い入れがあると余計)難しいなぁと思わされた作品でした。
3勝2敗って、感じ…かな。

どろろ予告編:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=qxTEKiVwDws

スタッフ製作:平野隆
監督:塩田明彦
脚本:NAKA雅MURA、塩田明彦
音楽:安川午朗、福岡ユタカ
キャスト
百鬼丸:妻夫木聡
どろろ:柴咲コウ
醍醐景光:中井貴一
琵琶法師:中村嘉葎雄





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2008年11月02日

『P.S.アイラヴユー/私がクマにキレた理由(わけ)』

P.S.I Love You(07年)
The Nanny Diaries(07年)


恒例、休みの日が1日(映画の日)なら映画館へGo!

『P.S.アイラヴユー』
今更ビバヒルに出てた…なんてことを思う人も少なくなるほど大躍進(何しろアカデミー最優秀主演女優賞2回受賞ですから)を遂げたヒラリー・スワンクと、『オペラ座の怪人』や『300』等で知られる人気男優ジェラルド・バトラー共演の、涙必至の恋愛痛手→人間としての再生物語でございます。生涯を共にと誓った夫が病死、悲観にくれる妻の元に、亡き夫から1通、また1通と手紙が届けられはじめる。その手紙に導かれるようにして再生の道を見つけていく妻…というお話しでございます。
ベストセラー小説の映画化ということで、物語自体に破綻がなくて最後まであぁそうなのって納得しながら楽しめました。先日の『奇跡のシンフォニー』の件があるので、あまり期待してると泣けないかも…と恐る恐るでしたけど、そんな心配は無用でした。涙が乾くかなーと思ってるとまた涙みたいな、ほぼ上映中泣きっぱなしだった私です(少々私って特殊?)。昔からこういう設定(『ゴースト』とか)には弱いんですよね。だってどんなにその人の愛を感じたって、もう触れる事も出来ない相手なんですよ。その想いを感じてしまえばしまうほど、嬉しいけど悲しいじゃありませんか。主人公は新たな一歩を踏み出せてよかったなぁと思いましたです。
…そのあたりの感情に深入りできない方には、普通の映画かも。定型美人でないヒラリーはそつなく芝居をこなしている感じですし、ジェラルド・バトラーも平均的といえが平均的。まぁ涙ものながら意外にさらっとしてるのは二人の個性のおかげのような気がしますが。
恋愛もの好きなら、お薦めです。

スタッフ
製作:ジョン・H・スターク、リサ・ズバン他
監督:リチャード・ラグラヴェネーズ
脚本:リチャード・ラグラヴェネーズ、スティーブン・ロジャーズ
音楽:ジョン・パウエル
キャスト
ホリー:ヒラリー・スワンク
ジェリー:ジェラルド・バトラー
パトリシア:キャッシー・ベイツ
ダニエル:ハリー・コニック・Jr

『私がクマにキレた理由(わけ)』
こちらは先ごろ歌手デビューなんかも果たしたスカーレット・ヨハンソン主演の人間観察ヒューマン・コメディ(?)。大学を卒業したばかりの主人公が、ひょんな事から上流家庭のベビー・シッターを勤めることになったことから、自分自身や人間同士の関係などを見つめ直していく物語です。
上流家庭の描き方、そこで感じること等はどうしても類型的ではありますけど、まぁそれが現実だから仕方ないのかな…エピソードをちょっと『アメリ』みたいなファンタジックな手法でつないだりしていたところは中々洒落ていました。主人公アニーの親友役で歌手のアリシア・キーズが登場。そういえば女優活動してるってどこかで聞いてましたけど、こことは知らなかったです。正直誰が演じてもそう変わりがない役なので、とりあえず映画に出ましたって域になっちゃったいるのは少々残念。こういう役をやらせたら右に出るものがいないローラ・リーとかは安心してみていられました。燃える男クリス・エヴァンスは華を添える感じで美味しい役ですね。
そこはかとパンチは足りませんが、面白く見れた作品です。

スタッフ
製作:ボブ&ハーベイ・ワインスタイン、ケリー・カーマイケル
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・ブルチーニ
脚本:同上
音楽:マーク・スウォッゾ
キャスト
アニー:スカーレット・ヨハンソン
リネット:アリシア・キーズ
ミセスX:ローラ・リー
ハーバード大学生:クリス・エヴァンス



エンド・ロールに徳永英明さんの歌が流れてきました。違和感はなかったんですけど…何かこういうの微妙です。洋画見てた気分じゃなくなっちゃうんですよねぇ。

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2008年08月15日

『ポセイドン・アドベンチャー』(72年)

The Poseidon Adventure(72年)

言わずと知れた海洋パニック映画の傑作、そういえばあまり話題になりませんでしたけど、06年にはリメイク作も作られた『ポセイドン・アドベンチャー』でございます。

言わずと知れたなんて書きましたけど、言わずと知っているのはやはり30代以上の方でしょうか?『ポセイドン・アドベンチャー』と、同じ制作陣の『タワーリング・インフェルノ』と言えば、昔はテレビの映画劇場の2大定番作品でしたよね。『タワフェル』は2週に分けて放映!なんて大々的にやってましたっけ。映画解説者の淀川長治さんに荻昌弘さん、小森のおばちゃまに水野晴朗さん、皆さん鬼籍に入られてしまって…あぁ、何だか書いてたら寂しくなってきちゃいました。

閑話休題。たまたまお店でDVDのコレクターズ・エディションが出ているのを見つけ、懐かしさのあまりレジへ。

最後の航海となるはずだった豪華客船ポセイドン号が、大晦日の夜海底地震により発生した大津波により転覆。生存者たちが必死になって上下逆になった船内からの脱出を目指す(お馴染みの)ストーリーでございます。

CG全盛の現在、特殊効果等色あせて見えるかと思いましたがとんでもない。大掛かりなセットを組んだオール実写の迫力。CGにはまだどこかしらアニメーション的な雰囲気が漂うこともありますが、やはり生身の人間が直接作り上げたアクション・シーンの説得力は一味も二味も違うものですね。
そしてこの作品の魅力はやはり濃厚な人間ドラマが実力派の演技者たちにより繰り広げられるところ。スコット牧師役のジーン・ハックマンとロゴ刑事役のアーネスト・ボーグナインの丁々発止なやり取り、B級映画の常連で大好きだった女優ステラ・スティーブンスやシェリー・ウィンタースの好演。特に勇気ある行動によって尊い犠牲を払うことになってしまう中盤の潜水脱出シーンは、もう涙なくしては見られませんです。
(誰が犠牲になったほうがいいということではありませんが)、助かってほしい人が次々と命を落とし、最後神に怒りをぶつけるスコット牧師の叫びはことのほか印象的。諦めないということの大切さを無情なカタルシスと共に描き出した傑作でございます。

特典ディスクは制作の過程やキャストの苦労話等興味深いお話が聞けるドキュメンタリーが収められていて見ごたえあり。
数年の時を経て2種撮影されたステラ・スティーブンスの映像には、正直息を呑みました…。
ちなみに本作は72年度の全米興行収入でトップを飾る大ヒット作。
シングルではモーリン・マクガバンさんが歌って全米1位を記録した主題歌「モーニング・アフター」も美しいメロディーの好曲です。

「The Morning After」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=bcLazPauA1c

スタッフ
製作:アーウィン・アレン
監督:ロナルド・ニーム
脚本:スターリング・シリファント、ウェンデル・メイズ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
キャスト
スコット牧師:ジーン・ハックマン
ロゴ刑事:アーネスト・ボーグナイン
ポセイドン号船長:ジェームズ・マーティン(裸のガンの方です)
エイカーズ:ロディ・マクドウォール





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2008年07月04日

『インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国/奇跡のシンフォニー』

Indiana Jones And The Kingdom Of The Crystal Skull(08年)
August Rush(07年)


そんな訳で2本まとめ見しましたので感想等を…。

『インディー・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』
何と、前作より20年ぶりとなる4作目。
『レイダース』から考えると30年近い時が流れているわけで、手作り間のあるSFX(もうこの言葉、聴かなくなりましたよね…)からCGの時代に完全移行、思い返すに技術の進歩って凄いなぁと実感します。
お話しは超自然的な力が秘められた水晶の髑髏「クリスタル・スカル」を巡る、お馴染みの追いつ追われつのジェット・コースター冒険活劇。
CGの登場によりこういう冒険ムービーが多くなったせいか、こちらにも多分に免疫ができてるのでしょうか?スピルバーグが監督を務めているとはいえ、若干従来の特別感が薄らいでいる印象。アクションも最近のスピルバーグのお気に入りシャイア・ラブーフが頑張っているとはいえ、やはり主役インディ=ハリソンの高齢化が(仕方ないことですけど)どこか映画全体のスピード感を抑えてしまっているようでした。クリスタル・スカルの謎も、早い段階で予想がついてしまいますしね。
…とはいえ、従来からのインディー・ファンには嬉しいマリオン(カレン・アレン)の再登場や、若きマット(シャイア)の存在、類型的な敵役スパルコをさすがの好演で魅せるケイト・ブランシェット等楽しみどころも多く、見てのお楽しみな最ラストの展開と合わせ、やはり好きと言わずにはいられない娯楽作品でございました。
(正規の続編か、スピンオフ作品がまだまだ見れそうです!)

スタッフ
製作:フランク・マーシャル(制作総指揮:ジョージ・ルーカス)
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:デヴィッド・コープ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
キャスト
インディアナ・ジョーンズ:ハリソン・フォード
マリオン:カレン・アレン
マット:シャイア・ラブーフ
スパルコ:ケイト・ブランシェット

『奇跡のシンフォニー』
そろそろ天才「子役」も卒業か?という微妙な成長具合を見せ始めたフレディ・ハイモア主演の感動作。
運命的な出会いを果たした男女が恋に落ちるも引き裂かれるように破局。一夜の契りで子供を身篭ってしまい生む決心をする娘。しかし出産直前に事故に遭い子供は無事生まれるが、彼女の父親の一存で死産だったことにされて子供は施設へ。その子供(フレディ)はともにミュージシャンだった両親の血を受け継ぎ、天才的な音楽の才能を発揮。両親への思慕がメロディとなってあふれ出し、やがて3人の絆を共振させていく…というようなお話し。
思いっきり泣く準備をしていったんですけど、最初のほうで滲んだ涙は次第に乾いてその後涙腺は閉まったまま。ちょっと物語を美しく描きすぎてしまったというか、ここは泣かせどころでしょ!って場面が何回かあったのに、そんな場面に限ってあっさり通り過ぎてしまって、拍子抜けしちゃいました。フレディ初めなかなか良い役者さんがそろってるので、ちょっとその技量に頼りすぎちゃったのかな?って感じでもあります。
ただ、やはり音楽は素晴しい!
主人公エヴァン(フレディ)が作曲した設定の「オーガストの狂想曲」(ヘンリー・マンシーナ作)は、風や木々のざわめき等自然が奏でる音色を紡ぎ合わせたような素敵な交響曲(?)ですし、要所で使われるヴァン・モリソンの楽曲や、エヴァンの父親役ジョナサン・リース・マイヤーズが歌う曲も切なくて心に響きまくりです。
素晴しい音楽を聴きながら、もっと涙を流したかったなぁ…って作品でした。サントラ買おうっと。

スタッフ
製作:リチャード・バートン・ルイス
監督:カーステン・シェリダン
脚本:ニック・キャッスル、ジェームズ・V・ハート
音楽:マーク・マンシーナ
キャスト
エヴァン:フレディ・ハイモア
ライラ(エヴァンの母):ケリー・ラッセル
ルイス(エヴァンの父):ジョナサン・リース・マイヤーズ
マックスウェル:ロビン・ウィリアムズ

ちなみに偶然ですが、両映画に共通したのは「親子の絆」。似てないようでそっくりなシチュエーションに、独りごちていた私です。







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2008年05月23日

『夜も昼も』(46年)

Night And Day(46年)

続けてまたまたポーター関連を(すみませんねぇ、相変わらずポーター熱に浮かされていて…)。

そんな訳で、以前にご紹介したコール・ポーターのわりと真実に近い(と思われる)生涯を描いた04年の映画『五線譜のラブレター』から遡ること60年近く前、ポーター存命中に作られた彼の伝記映画がこちらの『夜も昼も』でございます。

『五線譜』の中でも、ポーターと妻リンダがこの映画の試写を見ながら、ケーリー・グラントのイメージで映画に残るのも悪くないね、なんて会話が交わされていましたが、ハリウッド黄金期を代表する俳優ケイリー・グラントがポーターを、リンダをアレクシス・スミスが演じて当時けっこうなヒットになった映画です。

年代順から言えば『夜も昼も』を見てから『五線譜のラブレター』を見た映画ファンの方が多いんでしょうけど、何も知らずに『夜も昼も』で描かれたことが(かなり脚色された事は想像されても)ポーターの人生と思っていた方には、『五線譜』ってのはやはりけっこうな衝撃だったんじゃないかと想像されます。
まぁ当時真実なんか描けるわけもないし、この映画はポーターの楽曲を全編にちりばめた創作伝記(既に「伝記」って言葉自体間違ってますね)なわけですよね。

ポーターのエール大学在学中からお話がスタートし、既にこの頃従姉妹の紹介でリンダと出会う大胆な史実変更。その後ステージの失敗と成功、リンダとの恋愛、落馬事故からの再起等を絡めて、ハリウッドらしい二人の抱擁シーンでフィナーレに。残念ながらお話自体に深みがないので映画としてはどうかなーって感じですが、まぁここは頭を切り替えてグラントのダンディーぶりやスミスの美しさ、ハリウッドらしい豪奢な雰囲気を楽しんでしまったほうが良いようです。

組み込まれたミュージカル場面がやはり本作の見せ場、グラントの歌声はイメージそのままに素敵ですし、主演女優役で多くの歌曲を歌うギニー・シムズの低めの歌声もポーターの哀愁ぶりを上手くとらえた好唱です。踊っている女優さんの名前がわからないんですけど、「そんなことなの」で目の覚めるような切れのあるステップを披露するダンス・シーンは圧巻。ミュージカルの大スターメアリー・マーティンが自身の役で、実際に自身が大ヒットさせた「私の心はパパのもの」を披露しているのも、今となっては貴重な記録だと思います。

スタッフ
製作:アーサー・シュワルツ、ワーナー・ブラザース
監督:マイケル・カーティス
脚本:チャールズ・ホフマン、レオ・タウンゼンド、ウィリアム・バウアーズ
音楽:コール・ポーター
キャスト
コール・ポーター:ケイリー・グラント
リンダ・ポーター:アレクシス・スミス
モンティー教授:モンティー・ウィリー(本人)

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2008年03月18日

『魔法にかけられて』(07年)

Enchanted(07年)

と言うことで、ディズニーが総力を上げて製作した自社パロディ映画「魔法にかけられて」を見てまいりました。

物語は魔法の王国アンダレーシアで暮らすジゼルが、夢見ていた王子様と運命的な出会いを果たすところから始まります。しかし結婚式の当日、女王の座を奪われるのが嫌な王子の継母(魔女)が、魔法の井戸を使ってジゼルを現代のニューヨークへ送り込んでしまうのです。子持ちの弁護士ロバートに助けられ、現実とおとぎ話の世界のギャップを乗り越えていくジゼル。そこに彼女を追ってアンダレーシアから王子や従者、そして魔女もニューヨークへやって来て…というお話。

まずは『ドリームガールズ』のように、映画全体に散りばめられたディズニーのパロディ、お約束、お約束の裏返し…等を見つけるのが楽しいですね。ニューヨークで朝を迎えたジゼルが、ハミングと共にニューヨークの小動物たちを集めて始めるお掃除場面は(生理的嫌悪感とともに)爆笑でした。パロディはディズニーのテーマパークにまで及んでおり、そのこだわり方はさすがだなという感じ。少々おでこのしわが気になるもののジゼル役エイミー・アダムス他キャストも好演してます。ところどころに登場する隠れキャストも粋な計らいだなぁって思いますね(…この隠れキャスト、映画を見ていただけではよほどのディズニー・ファンでもわからないんじゃないでしょうか。プログラムを読んで初めてあぁ、そうなの!って感じです。)

音楽はお馴染みアラン・メンケンが担当。作品柄自作のパロディのように聞こえてしまうのがご愛嬌ですが、いつものように親しみやすく美しいメロディを紡いでいます。大スクリーンで聞くアメリカン・アイドル出身の超人気物キャリー・アンダーウッドの歌声も素敵ですよ。

俯瞰してしまうとお話の設定自体はメグ・ライアンの『ニューヨークの恋人』等とかぶってますし、実写のミュージカル場面等もどこか盛り上がりきらない分長いと感じさせるところもあるのですが、総体的にはやんやと楽しめる娯楽作品に仕上がっています。ディズニーを知っていればより楽しいですけど、知らなくてももちろん楽しめるように作ってあるのはさすがハリウッド。
DVDが出たらさらなるトリビアを発見してみたい私なのです。

スタッフ
製作:バリー・ジョセフソン、バリー・ソネンフェルド
監督:ケヴィン・リマ
脚本:ビル・ケリー
音楽:アラン・メンケン
キャスト
ジゼル:エイミー・アダムス
ロバート:パトリック・デンプシー
エドワード王子:ジェームズ・マスデン
女王(魔女):スーザン・サランドン



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2008年03月13日

『五線譜のラブレター』(04年)

De-Lovely(04年)

以前紹介した『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』のDVDをHMVで購入する際、2枚買うと20%OFFだったので、なるべく安くて面白そうな映画…と言う不謹慎な気持ちで目に留まったのがこの作品。色んな歌手の人がシンガー役で出ている映画、というぐらいの知識しかなく、コール・ポーターの伝記映画なら楽しめるかも?と思ってレジに持っていきました。

お話は年老いたコール・ポーターが、劇場で演出家(もしくはプロデューサー)と自分の人生を振り返るかたちで進行していきます。過去を回想しながらポーターと演出家のやり取りが間に入ってくる感じで、こういう演出って意外と物語に入り込みづらいんだよなぁ〜なんて最初は見ていましたが、お話が進むにつれ全くそんなことは気にならなくなりました。

外箱の解説文にも書いてあるので書いちゃいますけど、ポーターはゲイ(正確にはバイ?)だったそうで、奥さんとなるリンダはそれを知りながらポーターと結婚。ポーターも(男性との情事を繰り返しながらも)リンダの事を愛し、そんな二人の人生をポーターの書いた名曲を全編に散りばめながら描いていきます。
冷静に考えると凄いお話なんですけど、ポーターの名曲を聞きながらドラマを見ていると、気にならないというかすっかり感情移入させられてラスト近辺は滂沱の涙。ティッシュが手放せませんでした。

物語の進行に合わせて曲が選ばれ、これを違和感なくロビー・ウィリアムスはじめエルヴィス・コステロやナタリー・コール等、十数人の歌い手さんが登場して披露していきます。
ロビーやナタリーには驚きませんけど、アラニス・モリセットやシェリル・クロウ等がノスタルジックに歌う様はかなり新鮮。ミッキー・ルーニー(往年のハリウッド・スター)に似てる人が歌ってるなぁと思って後でエンド・ロールを確認したら、シンプリー・レッドのミック・ハックネルで吃驚しました(smile)。それと最初から出ていた演出家役の方。どっかで見たことあるけど…と思っていたら、最後のほうで歌い踊りだしたところでようやくジョナサン・プライス(ミス・サイゴン等の名ミュージカル俳優)だと気がついて、こちらも額を叩いてしまいました。

主演のポーター役ケビン・クライン、リンダ役アシュレー・ジャドもそれぞれに歌や踊りを披露して(アシュレーはそんなに上手くないですけど)さすがの好演。
後はこの物語を受け入れられるかどうかで、かなり評価が違うんじゃないですかね。特に女性から見てこのお話はどうなんでしょう?
これが史実だというのが更に凄いと思うんですけど、リンダは正に男性にとっての女神。だって、旦那が(男であれ女であれ)浮気を繰り返しているのを知りながら、基本黙認して更にその上自分を愛していてくれるんですから。リンダはポーターの才能を信じてこれを愛する力に変え、ポーターも素晴らしい音楽を書くことでリンダの愛情に応えた…っていう美しいドラマになっているんですけど、本当にこれでいいんだろうか?って思っちゃうんですよね。実際のリンダがそうだったんだからと言えばそれまでですが、何とも強靭な意思の持ち主だったんだなぁと思います。
そう思いません?

音楽に魅せられて滂沱の涙を流し、そしてはたと考え込んでしまう…そんな作品でございます。
劇中にも出てきますが、ポーターと言えば彼の生前に作られたケイリー・グラントが主演した伝記映画「夜も昼も」も有名。そちらではどんな描かれ方しているのか、ぜひチェックしたくなりましたです。

スタッフ
製作:アーウィン・ウィンクラー、ロブ・コーラン、チャールズ・ウィンクラー
監督:アーウィン・ウィンクラー
脚本:ジェイ・コックス
音楽:コール・ポーター
キャスト
コール・ポーター:ケビン・クライン
リンダ・ポーター:アシュレイ・ジャド
ゲイブ(演出家):ジョナサン・プライス

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2008年03月07日

『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(86年)

Little Shop Of Horrors(86年)

先日キャスト盤だけの感想をアップしたのち、どうしても現物が見たい!と思ってHMVを覗いたら、なんとスーパー・ハリウッド・プライスとかで690円という製作者が聞いたら泣いちゃうお手ごろ価格でDVDが店頭販売(しかも2枚買うとさらに20%引き…)。迷わず購入いたしました。

お話はキャスト盤の項を参照いただくとして…いやはや、ツボにはまりましたです。大好き、この映画。
画像、セット、照明とどっからどこまでも低予算な雰囲気(といってもお金をかける所にはかけているの)ですが、愛すべきB級感が画面から溢れ出さんばかり。

やはりミュージカルは観てこそというのを毎度のことながら実感。貧民街から抜け出そうと夢と希望を歌い上げる「スキッド・ロウ」や、オードリーが切なく夢を語る「サムホエア・ザッツ・グリーン」、シーモアとオードリーが気持ちを確かめ合う「サドンリー・シーモア」等は、物語の中で歌われてこそ威力を発揮するナンバー。そしてまた物語の進行役というか語り部的に随所に現れるガール・グループがいかにもミュージカルって感じで最高(そのうちの一人はソロ歌手として後にデビューするティーシャ・キャンベル)なんです。

吸血植物オードリーUは、CGでは生まれ得ないハリボテ感が実に愛しい!。ハリー・ハウゼンのダイナメーションや、スプラッター映画での特殊メイク担当トム・サビーニやロブ・ボッティン等、昔は工夫に工夫をこらしてリアル感を追及したものです。どんなに残虐なシーンでも、どこかに漂う手作りの温もり感が味わいになってましたよね。本作はそれでも当時最新のアニマトロニクスの技術を導入していて、オードリーは実に生き生きと動き回ってます。声を担当したフォー・トップスのリーバイ・スタップスの力も非常に大きいのじゃないでしょうか。

「ゴースト・バスターズ」で有名な主演のリック・モラニスも良い声で歌うし、相手役オードリーのエレン・グリーンもB級ヒロイン感いっぱいで正に適役。最初どうもスクリーン映えする感じじゃないなぁと思ってたんですけど、舞台でもオードリーを務めたオリジナル・キャストなんですね。大方モンロー声でか細い感じなのが、「サドンリー・シーモア」では大空に飛び立つが如くの高らかな熱唱。もうニコニコがとまりませんでした。
サディスティックな歯科医を演じるスティーブ・マーティンも最高。本当この人こういうちょっとキレた役やらせると上手いですよね。ビル・マーレーやジョン・キャンディーなんかもちょい役で出てきて笑わせてくれます。

*以下ラストのネタバレ含みます
舞台では主役二人がオードリーに食べられてエンド。ということで映画版もこのオチを用意したそうですが、試写でのあまりの反応の悪さにハッピー・エンドに変えたそうです。舞台ではカーテン・コールで二人が出てくるけど、映画ではそうもいかないから…ってことらしいですが、因果応報を考えると、やはり舞台版のオチが正しい気がしますね。
*以上ネタバレ終わり

そんな訳で、ミュージカル好き、B級ホラー大好きな私には、応えられない作品でした。B級の超Aランク(?)作品です!

スタッフ
製作:デビッド・ゲフィン
監督:フランク・オズ
脚本:ハワード・シュマン
音楽:アラン・メンケン
キャスト
シーモア:リック・モラニス
オードリー:エレン・グリーン(この役に映画会社はバーブラを推したそうで…爆!)
その他:ビンセント・ガーデニア、スティーブ・マーティン、ジョン・ベルーシー、
ジョン・キャンディー、ビル・マーレー等々。

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