と、まぁ文句ばかり並べたようになってしまいましたが、総合的にはやっぱりとっても楽しかった(smile)。 名曲ばかりですしねー。 勢いづいて帰りには皆さんをお誘いしてカラオケへ。もちろん歌うはエフィー/Suzuの「And I Am Telling You I'm Not Going」。気持ちでは負けませんから、お許し下さい(smile)。
チャートデータ(US) アルバム Pop 9位/R&B 3位 シングル 「Caribbean Queen (No More Love On The Run)」: Pop 1位/R&B 1位/AC 7位 「Loverboy」: Pop 2位/R&B 20位 「Suddenly」: Pop 4位/R&B 5位/AC 1位 「Mystery Lady」: Pop 24位/R&B 10位/AC 5位 「The Long And Winding Road」: AC 24位
1曲目の「ヒーズ・ア・プリテンダー」。曲名からもしかして?との期待がありましたが、これがビンゴ。 個人的なお気に入りソングでモータウンの女性R&Bトリオであるハイ・イナジーや、「ドリームガールズ」のジェニファー・ホリデイが歌った曲と同じものでございました。本アルバムのプロデューサーを務めるGary Goetzman, Mike Piccirilloのコンビが作った作品で、なかなかにヒット感度の高いキャッチーな楽曲なので、3度目の正直として本アルバムにも投入、シングルにも選ばれてプッシュされたようですが、今回も残念ながらR&Bチャートで最高位76位とヒットには至らなかったようです(いい曲なんですけどね…)。 Gary Goetzman, Mike Piccirilloは80年代前後を中心に活躍したプロデュース・チームで、代表的な作品はスモーキー・ロビンソンの「ビーイング・ウィズ・ユー」やキム・カーンズの「モア・ラブ」、No.1ヒットになったロバート・ジョンの「サッド・アイズ」等。他にもナタリー・コールやティファニー、ステイプル・シンガーズ等人気シンガーの作品を数多く手がけています。 その他にもトロピカル調の「オン・ア・ナイト・ライク・ディス」に、ポインタース等を思わせるポップ・ロック・アプローチの「ベイビー・シスター」や「ウィーク・スポット」、派手目なシンセ・ダンス・ポップの「イマジネーション」、スウィート&メロウ系のミディアム「ラブ・トーク」等、なかなかにソング・オリエンティッドな楽曲が揃っていて楽しめます。
ラジオという媒体をあまり利用しなかったので、必然的に情報はテレビと雑誌から。テレビと言えば、やはり小林克也さんの「ベスト・ヒットUSA」でした。毎週見始めてほどなくチャートを急上昇してきたのが、ホイットニーの歌う「恋はてさぐり(How Will I Know)」でした。ポップなサウンドに美しくて張りのある歌声、抜群の美貌とスタイルは実にPV映えしていました。あぁこれがあのホイットニーなんだと、すぐさまデビュー・アルバム(CDでした)を買いに走りましたとも(smile)。米盤のジャケットは、彼女をまずブラック・マーケットで成功させなくてはいけないというマーケティング上の狙いから、わざとアフロ・アメリカンな部分を強調したスタイリングのアーバンなものにしたという話ですが、日本盤では白の縁取りで、海岸で白いハイレグの水着を着て屹立する彼女の美しい容姿を全面に押し出したジャケットを採用。曲順も、米盤ではデビュー曲であるカシーフ・プロデュースのアーバン・コンテンポラリー色の強い「そよ風の贈り物(You Give Good Love)」からグルーヴィーな「シンキング・アバウト・ユー」という流れでスタートさせるのに対し、日本盤ではポップな「恋はてさぐり」から大人気のパワー・バラード「オール・アット・ワンス」へというレコードで例えるならAB面を逆にした構成でスタート。最近ではこういう各国の内情に合わせた仕様がとられる事は少なくなりましたけど、それだけに彼女をいかにスターダムにのし上げるかと言う計画が、ワールドワイドで綿密になされていたのがうかがえるエピソードだと思います。
彼女たちの情報というのはネットで検索してみても海外を含めほとんど出てこなかったり、国内のR&B本でもほとんど紹介されていないのですが、わかる範囲(Wikipediaの引用になります)で書くと、カリフォルニア州のパサディナで結成された、リード・ヴォーカルを務めるヴァネッサとバーバラのミッチェル姉妹にリンダ・ハワード、ミシェル・マーティンを加えた4人組(彼女たちを見出したのはベリー・ゴーディの姉グウェン・ゴーディーだそうな)。セカンド・アルバムリリース後にヴァネッサが脱退してゴスペルに転向、以降はバーバラを主にリードに据えたトリオとして活動したようです。 77年から83年まで、毎年アルバムをリリースしていて合計8枚。シングルは9曲がR&Bチャート、内3曲がポップ・チャート入りしていて、一番のヒットはデビュー曲である「恋をとめないで/You Can Turn Me Off(In The Middle Of Turning Me On)」のR&B2位/ポップ12位。他はほとんどが50位前後の小ヒットにしかなっていませんので、このあたりがリイシューに声がかからない理由なのかなと。まぁそれでも8枚ものアルバムをメジャーのモータウン(ゴーディ)からリリースしたんですから凄いちゃあ凄いんですよね。今だったら2〜3枚目ぐらいで即契約打ち切りでしょうし、まだまだそういう事が許された良い時代だったんだなーと思います。
チャートデータ アルバム Red R&B 34位 Purple Pop 63位 シングル 「Free Me from My Freedom」:Pop 58位/R&B 10位 「Heaven Must Have Sent You」:Pop 11位/R&B 52位 「I Can't Help Myself」:Pop 40位/R&B 42位
しかしまぁバラード以外に目を向けると、これがなかなかに良作揃いだったりする本作。オープニングを飾っているのはスウィズビーツ&アリシア・キーズおしどり夫妻の手による「ミリオン・ダラー・ビル」。ホイットニーの最近の歌声を研究して作られたような軽やかな歌い口のアップ・ナンバーで、流れるようなメロディーと爽やかな空気感を持った好曲に仕上がっています(ホイットニーに無理させないという姿勢が◎)。そしてミディアム・ナンバーに聴きどころの多い本作なんですが、中でもエイコンがいい仕事をしてくれていて、自身もフューチャリングとして登場してくる「ライク・アイ・ネヴァー・フェルト」と「アイ・ガット・ユー」は、エイコンが作り出す移民的な哀愁メロディー/アレンジとホイットニーの相性が凄ぶる良くてお薦め。デンジャー・プロデュースの「ナッシン・バット・ラブ」、スターゲイト制作の「コール・ユー・トゥナイト」、ラストを締めるR・ケリーの「サルト」等も聴くほどに味わいが増してくる佳曲で、ホイットニーのコクのある歌声をそれぞれに楽むことが出来ます。「サルト」には多少の気のせいを含めてデビー・ギブソンの「フーリッシュ・ビート」なメロディーが出てくるので、80'sな方は耳をそばだてて下さいね(smile)。 アルバムの中盤にレオン・ラッセルの「ア・ソング・フォー・ユー」がハウスなアレンジで収められていて、正直前作の「恋するデビー(You Light Up My Life)」的なつまらない選曲だなぁと当初は思っていたんですが、よくよく理由を辿ればゲイのアイコンとして人気のあるホイットニーが、ゲイ・アンセムである(そうなんですって)「ア・ソング・フォー・ユー」を、ゲイ・カルチャーが生みだしたハウスで歌い上げるという企画物(?)なんだそうで、そういったニーズに応える楽曲であるならばそれなりの意義はあるのかなと思いますです。
Diana Ross And The Supremes:Live At London's Talk Of The Town(68年)
今から25年前の1986年、結成25周年の記念盤として未発表音源を多く含んだ『Diana Ross And The Supremes 25th Anniversary』という3枚組のLPセットが発売になりました。タワー・レコードで見かけて即買いしたんですけど、今でも手に取るとちょっとずっしりくる重みがゴージャス感を漂わせてくる思い出の品でございます。
「With A Song In My Heart/Stranger In Paradise/Wonderful Wonderful/Without A Song」というポピュラー・ヒットのメドレーで幕を開けた後は、畳みかけるようなオリジナル・ソング・メドレーにビートルズ・ナンバー、ジャズ/スタンダード、ミュージカル・ナンバーとダイアナのヴァーサイタルな魅力が楽しめるラインナップで押しまくる構成。どんな歌を歌っても本当にダイアナはうまいですよね。控え目ではあるにせよメアリーとシンディーのコーラスもしっかりダイアナの華を盛り立てていて、「The Lady Is A Tramp/Let's Get Away From It All」等はグループとしての魅力がよく出た一幕。同時期のライブ映像等で見ると3人の掛け合いやステージングは実にエンターテイメントしていて楽しそうですし、本盤を聞いていてもその雰囲気はしっかりと伝わってきます。トップ・グループの勢いに溢れたステージを十二分に堪能する事が出来る1枚としてお薦めでございます。ライブの歌唱ではけっこうアクの強い面も見せるダイアナですが、曲間の語りなどはとにかく可愛らしいのが印象的。まだこの時点で24才ですもの、そりゃぁ可愛らしいか。
C以降は各々手に入れた際HPやブログでご紹介しておりますので、今回はとりあえず81年の『What A Woman Needs』を取り上げたいと思います。
旦那様の主催するハッシュ・プロに所属しての第一弾となった本作。 「エイント・ノー・ストピング・アス・ナウ」で有名なソウル・デュオ、マクファデリン&ホイットフィールドがメイン・プロデューサーを務めており、冒頭を飾っているのはプロデューサーズ自らも登場するダンス・クラシックとしての認知度も高い「レッツ・スタンド・トゥギャザー」。若干70年代ディスコ的な香りも漂わせるグルーヴィーな楽曲を中心に、可憐な歌声で聴かせるバラードの「オーバーナイト・センセーション」等佳曲が並んでいますが、その後の攻勢ぶりを考えるとまだアルバム全体としての完成度・プロダクションとしては若干大人し目。 ただしそんな中でも飛びぬけているのが当時まだプロデューサーとしては新進だったカシーフが手がけた「テイク・マイ・ラブ」。メルバのブレイク・ポイントとなった次作『The Other Side Of The Rainbow』の先取りといった感じで、カシーフらしいポップなフレイバーの効いた躍動感のあるサウンドが素晴らしい1曲になっています。メルバにとって78年の「You Stepped Into My Life」以来のR&Bトップ20入りのヒットにもなりましたから、この路線が推し進められることになったのは当然のことですよね。本リイシュー盤にはボーナストラックとして何故かエディットしてある「テイク・マイ・ラブ」の12インチ・バージョンと、同曲のシングルB面だった「ジャスト・ユー・ジャスト・ミー」が収められています。
今回リイシューが及ばなかった88年の「I'm In Love」、当時アニタ・ベイカーがお気に入りだった私は似たタイプの女性シンガーを求めて、タワレコのBounceに何となくそれらしく紹介されていた本作を購入したのですけど、あまりピンと来ずに(大変珍しく)手放してしまったんですよね。メルバを何者か知って以降ちょっと後悔して探してますが、これが意外にレア盤化していてあれ以来出会わず、初期のマーキュリー時代やブッダ時代と合わせ、いつかリイシューのラインナップに乗ってくれることを願っている私でございます。 Wikipediaを見ていたら、メルバは85年の「Never Say Never」でグラミーの最優秀ロック女性ヴォーカルにノミネートされたこともあるんですって。この部門第一回の受賞者はドナ・サマーだったりしますし、当時の混迷ぶり(?)がうかがえるエピソードですよね。