2012年07月25日

『ロック・オブ・エイジズ』(12年)

Rock Of Ages(12年)

話題の映画『ロック・オブ・エイジズ』のサントラ盤でございます。

06年ロサンジェルスで初演され、その後オフ・ブロードウェイからブロードウェイに進出した人気ミュージカルの映画化作品。日本でもTMレボリューションの西川貴教さんや島谷ひとみさん等の出演で昨年舞台が上演されたばかりです。

お話はサンセット大通りのライブ・ハウスで働きながらロック歌手を目指す青年ドリューと同じく歌手を目指すシェリーの恋物語を軸に、荒れた生活を送る人気ロック・スターのステイシーとの関係や、サンセット大通りからロックを追放しようとする市長の妻と地域住民の対立等を描く青春サクセス・ストーリー。

主人公のドリューにはラテン・アメリカ等で人気のシンガーだという新人のディエゴ・ボネータ、シェリーには『バーレスク』にダンサー役で出ていたジュリアン・ハフを抜擢。ライブ・ハウスの店長にアレック・ボールドウィン、ロック弾圧の急先鋒となるロサンゼルス市長の妻役にキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、他にもメアリー・J・ブライジや(ケイティ・ペリーと離婚したばかりの)ラッセル・ブランド等が出演者として名を連ねています。しかし何と言っても話題は人気ロック・スター役で出演のトム・クルーズと言うことになるでしょうか。

上半身ムキムキの裸でロン毛のステージ写真が早々にメディアに流れましたけど、この写真が娘スリちゃんの教育上よろしくないとかで離婚の引き金になったなんて報道もありましたね。あくまで役だからしょうがないじゃん!って話ですが、まぁこれはもう坊主憎けりゃ袈裟までも的なお話でしょうか(smile)。

でまぁ、トム・クルーズが歌うわけですよ。トムの歌唱シーンと言えば(歌ってないけど)『卒業白書』でのボブ・シ-ガー「オールド・タイム・ロックンロール」のアテぶりや、『トップ・ガン』での酒場でケリー・マクギリスをナンパする時に歌う調子っぱずれな「ふられた気持ち」等がすぐ思い浮かび、決して歌える印象はなかった訳です。だからこの役をやると聞いた時、正直「・・・」って感じだったのですが、サントラの冒頭からためらいもせずのトム登場。歌うはガンズ・アンド・ローゼズの「パラダイス・シティ」。

・・・・・・変じゃない!
てかけっこう上手い!





グリーの音楽プロデューサーでもあるアダム・サンダースとヴォーカルの猛特訓をしたらしいのですけど、ハイ・トーン系ってことでアクセルの歌声とダブルところもあり、全然違和感なく歌の世界に入っていく事が出来ました。やっぱり世界のトップ俳優はそう簡単には馬脚を現しませんね。いやいや、お見逸れいたしました。

舞台となっているのが1987年と言うことで、本作を彩るミュージカル・ナンバーはガンズを筆頭に、ボンジョヴィ、デブ・レパード、ホワイト・スネーク、ポイゾン、パット・ベネター、ジャーニー、REOスピードワゴン、エクストリーム、クオーター・フラッシュ、ツイステッド・シスター等全てキラ星のような80年代のロック・ソングばかり。決してロックに明るくない私ですけど、どれも大ヒット曲なのでサビなんか一緒に口ずさめてしまうし、とにかく懐かしさも手伝って楽しさ満点!

キャサリン・ゼタ・ジョーンズやメアリー・J等さすがに良いお仕事してくれてますし、とにかく80年代のロック・コンピレーションを聴いてるような感覚でアルバムを楽しむ事が出来ます。





惜しむらくは歌唱力的には全然問題ないのですけど。若手の主人公二人が何故かあまりロック向きの声をしてない事でしょうか。ジュリアン・ハフはロック・シンガー役じゃないのでこれでいいのかもしれませんが、ディネゴ・ボネータのほうもロック志望って割には若干荒々しさが足りない感じなんですよね。舞台版ではアイドル(ボーイズ・バンド)として売り出されそうになる設定だそうなので、そのあたりも考慮しての人選なのかもしれませんけど。

後、曲があちこちグリーと被るので若干新鮮味に欠けるきらいがあったりするんです。作品としてはこちらのほうが早いのでどちらかというとグリーが被せてる訳ですが、やっぱりラストの「ドント・ストップ・ビリービン」は、どうにもニュー・ディレクションズの歌の印象が強すぎて損しちゃってる感じでございます。
まぁこの辺りの不満は、映画を見る事で解消してくれたらいいなぁと思っておりますが。

映画自体、残念ながら興行的にはコケてしまった模様ですが、サントラはビルボード・アルバム・チャート最高5位のヒットを記録。前述したように80年代ロック・コンピとして映画と切り離しても楽しめるのが勝因かと思います。
映画がコケたのは、トム・クルーズのロック・スター役が見たいかそうでもないかって事のような気がするのですが…どうでしょう?
日本公開は9月、個人的には楽しみにしたい作品です。

本当のロック・ファンの方にはお薦め出来ないかもしれませんが、80年代組にはたまらない内容ですので是非お試しくださいませです。





チャートデータ
アルバム
Pop 5位/Soundtrack 1位



意外と好きだったPoison。


posted by Suzu at 21:00| Comment(2) | TrackBack(0) | サントラ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トムがロックスター役って事で、日本の情報番組でも少し前からちょこちょこ映像が流れてましたけど、確かに下手じゃなかったですね!

選曲的にも悪くないからまあ興味はあるんですけど、おっしゃる通りにあのトムの姿に付いていけるかどうかですかね(苦笑)

先入観のせいかもしれませんが、変な宗教の教祖にも見えなくない雰囲気が…(^^;
Posted by 詩子♂カンタービレ at 2012年07月25日 22:27
詩子♂カンタービレさん、こんにちわです。

何でしょうかねぇ、トムのロック・スター役、あんまり魅かれないんですよねぇ。やっぱりトムは小ざっぱりした清潔感があったほうが好感持てるというか。教祖様説も納得です(smile)。

でも既に映画を見た方がいらっしゃるのですが、凄く面白かったらしいですよ。やっぱり80年代ロックに血がどうにも躍らされるみたいです。

楽しみかも(smile)。
Posted by Suzu at 2012年07月26日 22:02
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