2012年06月03日

『ザ・ミュージック・オブ・スマッシュ』(12年)

The Music Of Smash(12年)

全米で話題のミュージカル・ドラマ『SMASH』のサントラでございます。

『glee』があれだけの成功を収めた訳ですから2匹目のどじょうを狙う者が現れるのは当然な訳で、そこに名乗りを上げたのが最近TVドラマに力を入れているスティーブン・スピルバーグ。
『glee』よりも大人向けの層を狙う方向性でドラマ部分にも重点を置いた作りになっているそうで、大ヒットとまではいかないまでも成功と呼べるには充分の視聴者を獲得。シーズン1に続いてシーズン2の製作も既に決定となった模様です。

お話はマリリン・モンローの伝記ミュージカルを上演しようとする人々を描いた業界内幕物で、主役のマリリン役をめぐってしのぎを削るのが(出ました)アメリカン・アイドル出身のキャサリン・マクフィー(カレン)と、『ウィキッド』や『9時から5時まで』等の舞台に出演していたミュージカル女優のミーガン・ヒルティ(アイヴィー)。キャサリン、正直アメリカン・アイドル後はイマイチぱっとしなかったんですけど、業界に強いコネクションを持つマクフィー家だけにただでは終わらないと思ってましたがやはりここできましたね。何が何でもスターになる!という彼女の根性、私はけっこう好きです。そういう意味でもこのお話キャサリンにぴったりかも知れませんし。

でもって彼女たちを取り巻く人間模様を軸にお話しは進行するようで、有名どころではプロデューサー役でアンジェリカ・ヒューストン、マリリンの主役を争うもう一人のライバル役でユマ・サーマン、アイヴィーのお母さん役でバーナデッド・ピータース(「エブリシング・カミング・アップ・ローゼズ」を歌唱!)なんかの名前も見受けられます。
面白そう…なんですが、今のところ日本では見るすべがなし。あちらでのDVD等の発売ももう少し先のようなので、とりあえず発売された暁には英語版からトライしてみたいと思っておりますです。

歌われた楽曲リストを見ると、グリーとの大きな違いはオリジナル曲が多いことですかね。比率としては半分が既存のヒット曲、半分がオリジナル曲という配分のよう。そしてオリジナル曲の多くを手掛けているのが『ヘアスプレー』等で著名なマーク・シャイマン。これがね、さすがに良いお仕事されてるんですよ。ザッツ・ミュージカルと呼べそうなショー・チューンからディズニー・タイプのドリーミー・バラードまで、この場面が見たい!と思わせる楽曲ばかり。やはり「見てこそ」のミュージカル・ナンバー、この音源のみの段階でそう思わせてくれるんですから、否が応でも期待が膨らんじゃうというものです。

そんな訳でシーズン1から選りすぐり(?)の曲を集めたサウンドトラック。

1曲目の「タッチ・ミー」はキャサリン・マクフィーの歌うオリジナル曲で、こちらの作者はマークではなくポップ職人のライアン・テッダー、ということでシングル・ヒットを狙った感じのライトなポップ・チューンになっています。収録されているカバー曲の選曲はやはりグリーとの差別化を図るためかジェシー・Jの「フー・ユー・アー」、キャリー・アンダーウッドの「クレイジー・ドリーム」、フローレンス・アンド・ザ・マシーンの「シェイク・イット・アウト」、コルビー・キャリーの「ブライター・ザン・ザ・サン」等若干渋め?

重要なシーンで歌われたのかグリーとのバッティングをあえて避けずに収録されたのはクリスティーナ・アギレラの「ビューティフル」。これらの曲は主にキャサリンとミーガンによって歌われています。聴き比べるとやはりミュージカル出身ということもあってミーガンのほうがパワー・ヒッターという感じ。キャサリンはそつのなさがね、相変わらずと言うか…。

またマイケル・ブーブレの「ハブン・メット・ユー・イエット」が収録されていて、なかなか渋めの声の若者…と思ったら何とこれがジョナス・ブラザースの三男坊ニック・ジョナスでした。ゲスト出演だったようですけど(共演したミーガンと恋の噂までたったりして)ちょっと聴かない間に大人になったものですねぇ。

構成的には前半にカバー曲が並んでおり、後半はオリジナル曲をメインにしたミュージカル・モードに。キャサリンとミーガンが火花を散らす「レット・ミー・ビー・ユア・スター」、華やかなステージが見えるような「20th・センチュリー・フォックス・マンボ」、ミーガンとウィル・チャズによるディズニー調デュエット・ソング「ミスター&ミセス・スミス」、『ファニーガール』の「ローラースケート・ラグ」を思わせるようなコミカル・ショー・ナンバー「レッツ・ビー・バッド」、オールディーズ調のロマンティックな「ヒストリー・イズ・メイド・アット・ナイト」等、前述したようにミュージカルとしての楽しさが感じされるナンバーが並んでいて飽きさせません。実際に映像を見てみるとさらに楽しさ満点…もう、早くドラマが見たいです。

そんな訳で、しばらくは音源やYou-Tubeの断片的な映像のみで想像を膨らませながら楽しみたいと思っている『SMASH』でございます。間違いなくハマる予感…っていうか、もうハマってる、私?

チャートデータ
アルバム Pop 9位





↑『踊るマハラジャ』風が楽しい「A Thousand And One Nights」

アデルの「ルーモア・ハズ・イット」、これもグリーとは違った楽しさ→http://youtu.be/vpP_0awEsEk



リンクはないんですけど実は5曲多いデラックス・エディションも存在…。
posted by Suzu at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・ミュージカル系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほぉ〜、スピルバーグなんですね!
それもあるからか、キャストも何気に豪華な気も。
確かにこちらの方が、いかにもミュージカルって感じがしますね。
ひとつの役を二人で争うっていうのも、「ガラスの仮面」的で素敵かも。
一応新シーズンも作られるって事は、そこそこ視聴率もいいんでしょうね。
この作品とかも成功すれば、テレビミュージカルもジャンルとして安定するかもしれないので、そういった意味でも頑張って欲しいですね。
Posted by 詩子♂カンタービレ at 2012年06月03日 06:42
詩子♂カンタービレさん、こんにちはです。

スピルバーグ、鳴り物入りで制作した恐竜物「テラ・ノヴァ」がコケましたから、ちょっと安心してるんじゃないでしょうか(smile)。

ミュージカル制作の舞台裏ってお話ですものね。やっぱり歌う事にある程度の必然性を持たせる場合、合唱部だったり劇団って設定のほうが無理がないですから、こういうお話になるのもわかるなぁという気がします。

グリーが青春劇ならこちらはもうちょっと大人の愛憎劇的な感じみたいで、うまく差別化をはかったのかなと。
粗製濫造も困りますけど、ジャンルとして確立してくれると嬉しいですね。
Posted by Suzu at 2012年06月03日 11:09
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