2011年10月23日

マネキン『マネキン』(89年)

Maniquin:Maniquin(89年)

マネキン知ってる!…という方は間違いなくその筋の方、と言う事になると思いますけど、R&B界きっての美形男性シンガーとして知られ、(最近破局しちゃいましたが)シャンテ・ムーアとの熱々おしどり夫婦デュオぶりが羨望の的でもあったケニー・ラティモアが在籍したR&Bグループでございます。

ヒット曲が出なかったにも関わらずほとんどの80年代のR&B本等に紹介記事が掲載されているのには訳があって、前述のケニーさんが在籍していたというトピックの他にもうひとつ、プロデュースをギャップ・バンドのチャーリー&ロニー・ウィルソン兄弟、キャメオのチャーリー・シングルトン、スターポイントのアーネスト・フィリップス&マービン・イニス、P-ファンク軍団のバーニー・ウォレルというファンク界を代表する錚々たるメンバーが請け負っていたからなんですね。

こうなればどんだけ豪快なファンク・アルバムに仕上がってるの!?と思うのが普通でしょうけど、何せリードがスムース・ヴォーカルが売りのケニーさんなものですからそんな訳にもいかなくて、もちろん「シャイン・ア・ライト」や「ホワイ・ドュ・ユー・ライ」等のファンクのりを持つ曲はケニーらしい消化ぶりで聞かせてくれてますけど、その他は基本オシャレ系ブラコンに出来上がってしまっているというのが、実は失敗の要因だったのかなとも思います。まぁそういうファンクへの期待値みたいなものを取り払えばぜんぜん楽しめるアルバムで、89年と言う時代を反映してか、1曲目のウィルソン兄弟による「アイ・ワナ・ライド」はどこかラフェイス(LA&ベビーフェイス)制作を思わせるしなやかR&B曲。チャーリー・シングルトンが出がけた「ナウ・アンド・ゼン」はデビッド・フォスタープロがと思わせるようなAORナンバーだし、マービン・イニスによる「ファニー・フィーリング」はほんのりと哀愁漂うミディアムで本盤の個人的なハイライト。要は、みなさんケニー・ラティモアという歌手の個性をきちんと見極めて楽曲提供している訳で、優秀なプロデューサーさん達だという事ですよね(smile)。

ファンクという意味ではもう一人のヴォーカリスト、デビッド・ニュースがリードをとるナンバーが期待に応えてる感じで、バーニーの「メン・ウィル・ビー・ドッグ」やC・シングルトンの「テイク・ケア」、「ホット・ン・セクシー・リル・ダイナマイト」等がそっち系の猥雑さを表出させた仕上がりになっています。

実は本作、R&B本で見かけてからずっと気にかけていたのですが出会わずで、つい先日LPレコードが300円ぐらいで売られてるのを発見。LPは買っちゃダメ(場所とるでしょ…)という禁を犯して買ってしまった一品なのです。何となく80年代だという事でCDがリリースされていないイメージがあったのですが、クレジットをよく見てみるとリリースが89年。おやおや、これだったらCD出てるっしょ?と思って検索してみると外国のアマゾンのほうで普通に1,000円ちょっとのお気軽価格で手に入れられる状況。なーんだ、と言う事でそちらも早速お取り寄せした次第です。もちろん、さらに怒られた事は言うまでもありませんけど…(smile)。

残念ながら前述のように日本の市場ではあまり見かけませんが、外国のほうならけっこう手軽に手に入る作品のようですので、興味のある方はお取り寄せいただいても損のない作品だと思います。
ケニーさんは今離婚後初のアルバムを準備中らしいですね、楽しみです。

チャートデータ
チャート入りなし



maniquin.jpg
今となっては…な濃厚デュオ作。やらしーです。


posted by Suzu at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | R&B系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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