2011年02月18日

マイケル・ブーブレ『クレイジー・ラブ(ハリウッド・エディション)』(10年)

Michael Buble:Crazy Love Hollywood Edition(10年)

今年のグラミー賞、トラディショナル・ポップ部門は作品の成績や顔ぶれから見てバーブラで決まり!と勝手に思いこんでいましたけど、蓋を開けたらあぁそこね、という感じでマイケル・ブーブレに賞が贈られました。
トニー・ベネットがこの受賞の常連だったりしたので、何となくこの賞は半隠居ぐらいのアーティストのためにあるような気になってたんですよね。
既に殿堂入りしてしまった超ベテラン歌手と現役バリバリの歌い手が同じ賞を競い合うというのも、どこに基準を置いて票を投じるのか難しいところではありますが、今回は若手に花をもたせた結果になったのかなと思います。(…と言いながら過去2回の受賞歴を持つブーブレ。今回はバーブラでもよかったんじゃ!)
まぁそうさせるだけの勢いがブーブレにあったのも間違いはないんですけど。

若手のポピュラー系男性シンガーではハリー・コニック以来の人気者となっているブーブレさん。同じ畑ではジェイミー・カラムなんて逸材もいますけど、チャート成績や売上では、ほぼブーブレの一人勝ち状態。誰もが知っているスタンダード・ナンバーに、ポップ/ロック/ソウルのクラシックとオリジナル曲を数曲加えた構成は非常にポピュラリティーが高く、このあたりはプロデューサーを務めるデヴィッド・フォスターの手腕によるところも大きいんでしょう。

今回ご紹介するのはNo.1ヒットで今回のグラミー受賞の対象ともなったアルバム『クレイジー・ラブ』のデラックス・エディション盤として発売された、新録+ライブ音源による『ハリウッド・エディション』(「ハリウッド・ザ・デラックスEP」として単独でも発売中)。

冒頭収録のオリジナル新曲「ハリウッド」はどこか懐かしい響きのある明るいポップ・ナンバーで、ブーブレのコミカルな一面が見れるPVも見ものの1曲。ポピュラー調の「エンド・オブ・メイ」やD・フォスターの代表曲「ベスト・オブ・ミー」等をしみじみと聞かせる一方、ライブでのビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」やイーグルスの「ハートエイク・トゥナイト」等はノリの良い歌唱で会場を大いに盛り上げています。
「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」なんて観客とコール・アンド・レスポンス・タイムなんですけど、日本ならさしずめ「さざんかの宿」を大合唱してるようなもんですよね(smile)。
本体のアルバム『クレイジー・ラブ』のほうも、サスペンス映画の幕開けのようなアレンジが施された「クライ・ミー・ア・リバー」から、緩急のつけた構成で楽しめる好盤です。

何がしかの過激さが求められる昨今のミュージック界の中で、安心してエンターテイメントを味わえるという点ではカントリーのアーティストに通じるところもあるのでしょうか。
老若男女が楽しめる作品&アーティストって、なかなかいないですものね。

チャートデータ
アルバム
Pop 1位/Jazz 1位(UK 1位)
シングル
「Haven't Met You Yet」:Pop 24位(UK 5位)
「Hollywood」:Pop 55位(UK 11位)
「Cry Me A River」:(UK 34位)




posted by Suzu at 22:30| Comment(3) | TrackBack(0) | ジャズ/ポピュラー系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
しっかしこのアルバム、何パターン出すんでしょうか?赤テープ黄テープ緑テープ。
普通、ファンの方って何パターン購入されてんでしょうね。
…私は1枚ですが(買ってんじゃん!)。

"Heartache Tonight"、大好きなんですよねぇ。
あんまり日本では評価されてない曲ですが。バンドで歌ってます(んな話はどうでもいい)。
Posted by ぶらん丼 at 2011年02月19日 06:41
前作もなかなか良くてこのアルバムも欲しいと思いつつ
輸入盤がなかなか安くならないので、まだ持ってません(笑)
でも、良い声してますよねぇ。
グラミー賞でのバーブラのパフォーマンス。貫禄を感じさせて、
そして年輪を重ねた美しさを感じて、観ていて涙が出て来ましたよ。
Posted by 小さな足 at 2011年02月19日 19:17
ぶらん丼さん、こんにちはです。

こういう商売は今に始まったことじゃないですけど、やっぱり困りますよね。バーブラだったらどうする、ポインタースだったらどうするって話ですよ。顕著には現れませんけど、きっと買い控えしてる人もでてるんじゃないでしょうか。私は意識していたわけじゃないですけど、結局ハリウッドまで引っ張って正解でした。

あらあらライブで。一度お伺いさせていただかなきゃですね。

小さな足さん、こんにちはです。
(ご無沙汰しちゃってすみません!)

もしかしたらまだ違うタイプの出す気かもしれませんから、それは正解かも(smile)。オールタイムで聞ける作品ですしね。
グラミーのバーブラ!本当にもう好々婆…じゃなくて神々しくて。
ジェイミー・フォックスやシンディー・ローパーもちょっと涙浮かべてましたよね。もう、出てくるだけで有難い存在になってるんですねぇ、きっと。
Posted by Suzu at 2011年02月21日 12:27
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