2009年07月19日

オリジナル・サウンドトラック『ザ・ウィズ』(78年)

Original Soundtrack:The Wiz(78年)

マイケル・ジャクソンとダイアナ・ロスは数々の印象的な共演を果たしていますけど、マイケルにとってのエポックになったのはやはりこの映画『ザ・ウィズ』になるのではないかと思います。正確に言うと、ここで音楽監督を務めていたのがクインシー・ジョーンズであり、この邂逅を機会に二人はタッグを組んで『オフ・ザ・ウォール』を制作、マイケルは世界を熱狂させるスーパースターとしての地位に登りつめていくことになります。そもそもダイアナ主演でなければマイケルの案山子役はありえなかったでしょうし、映画としては様々な要因で失敗作の烙印を押され、モータウン凋落の原因にもなったと言われますが、俯瞰すれば歴史的に大きな意義を持つ作品であることに間違いありませんです。

映画版には舞台のオリジナル・スコアに加え映画用の新曲としてクインシー・ジョーンズやモータウンにゆかりの深いアシュフォード&シンプソン、ルーサー・ヴァンドロス等が新たに楽曲を提供。ゴスペル的なものからジャズ、ブルース、R&B、ディスコ等バラエティ豊かな楽曲で持って構成され、さながらブラック・ミュージックの集大成とも言える内容になっています。

音盤上ではなかなか正式な共演作(デュエット)がなかったマイケルとダイアナですが、ここでは「イーズ・オン・ダウン・ザ・ロード」等で息のあった掛け合いを披露。この曲はシングル・カットされてR&Bチャートではトップ20入りするヒットになっています。ライオンやティンマンの歌う楽曲も味わいがあり、もちろん主役ダイアナの歌声の輝きは抜群で、「ビー・ア・ライオン」の美しさや「ホーム」の絶唱は圧巻の一言ですね。

マイケル・ジャクソンの追悼式にもとうとう現れることのなかったダイアナ。スモーキー・ロビンソンによって代読されたメッセージには、やはり深い悲しみの姿がくっきりと現れていました。3人の子供達の後継人となることは決して簡単な選択ではなかったと思いますが、ダイアナはその役目をきっとマイケルに負けない愛情でもってこれから果たしていくのではないかと思います。本当に大変なことだと思いますが、そうあって欲しいですものね…。

チャートデータ
Pop 40位/R&B 33位
シングル
「Ease On Down The Road」:Pop 41位/R&B 17位

「Ease On Down The Road」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=3BfvzaSxkSY
「Home」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=9KujrDlMA2w




posted by Suzu at 00:00| Comment(7) | TrackBack(0) | サントラ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ファンだとかエラそうなこといいながら、
まだ一度も見たことがありません・・・。

テレビ放送とか少なくないですか??

(ビデオを借りなさい。(^^;;)
Posted by maki at 2009年07月19日 07:13
こんばんは!
高校のときに友達と集まって(男子校だったので男ばっかりですが)クリスマスパーティーやったんですよ。そのときにこのなぜかこの映画を持っていて…大不評でした。今考えると、「よさがわかってもらえる」と思ってた自分に苦笑。
賛否が分かれる映画はともかく、サントラは最高!です。映画がヒットしてればダイアナの映画サントラのナンバーをラジオ向けにバージョンアップしたアルバムも発売される予定だっただけに…それだけは今からでもリリースしておかしくないのですが、まだ「Home」しか公式にはCDに収録されてませんよね?
大好きな「Brand New Day」を書き下ろしたルーサーはマイケルより先に天国へ旅立っていますし、ライオンを演じたロスさんもブリキ男を演じたラッセルさんもオズの魔法使いを演じたリチャード・プライヤーさんも…そしてマイケルも、ダイアナ以外の主要キャストはみなさんいまや天国の住人なんですね。でもレナ・ホーンさんが92歳でご健在!と知ると力が湧いてきません?ダイアナもがんばって。
Posted by Alex at 2009年07月20日 21:37
makiさん、こんばんわです。

私も「マホガニー物語」は見たことがないです。
「ウィズ」はレーザーディスクを持ってますが、機械が壊れていつ見れなくなるかヒヤヒヤです。確かにテレビで見た記憶は…ないですね。

Alexさん、こんばんわです。

なかなか自分の大好きなものを他人に理解してもらうのって難しいですよね。研ナオコさんはじめバーブラ等一般的にはマイナーなものを昔から好きなので、はじめからわかってもらえないだろうと思って人に薦めたことがない私です(爆)。
「ホーム」は例のソロ・アンソロジーに入っているバージョンがそれでしょうか?ダイアナの蔵出しも少しずつですが行われているので、「ウィズ」ボーナス・トラック・プラス仕様も夢じゃないかもしれませんよね。気長に楽しみにしたいです。
リナ・ホーンはまだ健在なんですね、やはり女性は強い!…のかな、ダイアナにも末永く活躍して欲しいですね。
Posted by Suzu at 2009年07月22日 21:17
こんばんは!
>>自分の大好きなものを他人に理解してもらうのって難しいですよね。
そのとおりですね。よくよく思い出してみれば、当時はまだ映画のビデオソフトって高くて(1万円前後しませんでした?)、ブロックバスターのなのもとに5000円を切ったり2000円切ったりするのはかなり先でしたので…自分にとってはも「宝物」的なものですから、みなさまに「おすそわけします」っていうような高飛車な態度だったのかもしれません。
アンソロジーに入ってるバージョンですね。確かライナーノーツにアルバムが企画されてレコーディングをすませていたのに映画がこけてぽしゃったと書いてあった記憶がありますです。はい。ベリー・ゴディだけがこっそり愛聴盤にしてそうなのがくやしいです。
Posted by Alex at 2009年07月23日 00:24
Alexさん、こんばんわです。

ねぇ、今の値段が嘘みたいな高額でしたよね。買うなんて高値の花、レンタルが精一杯でしたもん、おすそわけしたくなる気持ちもわかりますです。
解説に書いてありましたか。ベリー・ゴーディーもめちゃくちゃ過去の人ってイメージがありますが、先日マイケルの追悼式に登場した姿を見るとまだまだ全然元気なんですよね。「ドリームガールズ」とか見たんでしょうか?
Posted by Suzu at 2009年07月23日 21:58
ずっと欲しかったDVD・・・廉価でリイシューされ続けてましたが、今回の件で入手が難しくなってしまうのでしょうか。

ポップなブラックはあんまり聴かなかったっていうのもありますが、近いうちに全マイコーを制覇する勢いで、いろいろ掘り出します。
Posted by YO-SUKE at 2009年07月24日 00:16
YO-SUKEさん、こんばんわです。

DVDはかえってこれを機会にまたリイシューされるかも知れませんよね。
私もモータウン時代のソロをいくつかもっていないので(どうせなら例のあれが欲しいと思いますが…)これから揃えたいと思います。
Posted by Suzu at 2009年07月27日 21:01
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