引き続きアン・ルイスさんでございます。
同じ『チーク』シリーズではあるのですが、明確に本作と前2作には違いがありまして、オールディーズ集であった『T』『U』に対して、『V』はカーペンターズの楽曲のみで構成されたカバー・ソング集として制作されています。
1曲単位のカバーとか、オルタネイト系のアーティスト達によるトリビュート・アルバム『イフ・アイ・ワー・ア・カーペンター』なんて変りダネはあるものの、意外にカーペンターズのみのカバー作品っていうのは世界でも作られていないのではないかと思います(あったら教えてくださいね)。やはりカレン・カーペンターという伝説が歌った楽曲だけあって、そこに真っ向から対峙しなくてはいけないオール・カバー集というのはさすがに荷が重いからじゃないですかね。
12、3才の頃からカーペンターズの大ファンだったというアンさん、折りしも『チークV』の企画が持ち上がったので、これは彼女に捧げるアルバムを作るしかない!という事で、カレンの死後1年にしてこの大チャレンジに挑んでしまったアンさんなのでした。
アンさんのヴォーカル・レコーディングはかなり苦労したそうですが、その甲斐があって素晴しい出来のカバー作品になっていると思います。何しろカレンの歌声で馴染んだ曲の数々をアンさんが歌っても、少しの違和感もなくすっと聴けてしまうのですから。稀代の名シンガーを相手にしておいて、これってとっても凄いことだと思いません?アレンジもほぼ原曲に忠実、コーラスは竹内まりやさんと安部恭弘さん、テイク・ファイブ等が務めているのですが、これがまた本物に引けをとらない仕上がりで、その完成度の高さに驚くばかりです。
オープニングとエンディングを飾っているのはアンさんが書いたカレンへのラブ・レターであるオリジナル曲「カレン」。
思いの深さが最良の状態で形になった愛に溢れる好盤でございます。
お薦めですよ。
チャートデータ
わかりませんでした。
「Goodbye To Love/Carpenters」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=rKLEZL5RvZo
「For All We Know/Carpenters」:You-Tube→http://www.youtube.com/watch?v=kH-xF1A9PS0
アンさんが歌うものがないので本家を…。

