2008年09月18日

ザ・テンプテーションズ『スペシャル』(89年)

The Temptations:Special(89年)

飛び石でお送りしているヴォーカル・グループ特集(実は特集でした)、本日はテンプテーションズ。言わずと知れた…って、本当に説明いらないですよね、こちらは。

50年にも及ぶテンプスの歴史の中ではいくつもトピックになるような出来事はあるのですけど、80年代のテンプスでは、やはりアリ・オリ・ウッドソン加入によりテンプスとしての活動に新たな血がかよい始め、その活躍によって脈々と新たな傑作が誕生していったことに尽きるのではないでしょうか。

今年、長らく廃盤だったアリ・オリ加入第1弾となる84年の『トゥルーリー・フォー・ユー』と、世界初となる85年の『タッチ・ミー』が目出度くこの日本でCD化。そちらはまた別の機会にご紹介させていただくとして、本日はアリ・オリ加入後の第4弾となる89年の『スペシャル』をご紹介させていただきます。

実は86年の第3弾の『トゥー・ビー・コンティニュード』と『スペシャル』の間にはもう一作『トゥギャザー・アゲイン』という作品があって、こちらにはアリ・オリの変わりに70年代のテンプスを支えたヴォーカリスト、デニス・エドワーズが参加(なので『再び共に』のタイトル)。実は長いことこの交替劇について、勝手な思い込みからデニスが復帰するので一時アリ・オリに引っ込んでもらったのだとばかり思っていたのですけど、実はアリ・オリが突然脱退してしまい、その穴を埋めるべくデニスに出動を要請。そしてデニスが再び辞めるに伴って、またアリ・オリに復帰を促したというのが真相だったらしいのです。初めて知る事実に、へーっと言う感じでした(勝手に思ってただけなんですけど…)。

時はニュー・ジャック・スウィングの全盛期。新しいビートもこのベテラン・グループにかかれば赤子同然って感じで、1曲目の「フレンズ」からノリノリのニュー・ジャック・スウィングに乗って快走。リード・ヴォーカルが次々と入れ替わるお得意のスタイルも超かっこよく、途中でカットインする「テンプテーションズ、シング!」の掛け声にも思わずニンマリです。同傾向の「フィール・ミー・アップ」や、アリ・オリがラップ調のヴォーカルを披露する「シーズ・ベター・ザン・マネー」等アップは総じて良作揃い。もちろんアリ・オリの熱いヴォーカルとスウィートなコーラスの絡みが麗しい世界を構築するタイトル曲や、ひとつのマイクに向かって皆でハンド・クラッピングする姿や、手を腰の後ろに回してクルッと回転する姿が見えるようなオールド・タイミーな「ソウル・トゥ・ソウル」等のバラードも絶品。

アリ・オリ・ウッドソンは結局95年までテンプスのメンバーとして活動してその後脱退。今年の6月には「フューチャリング・アリ・オリ・ウッドソン・フォーマー・リード・シンガー・オブ・ジ・テンプテーションズ・アンド・ヒズ・レビュー」として来日公演もしております。
在籍の重なっていないデニス・エドワーズとは中が良いらしく、一緒に公演したりしてますよね。

枝葉まで追っていっても、興味が尽きないグループですよね、テンプテーションズって。まだ本幹だって追えてないのに…。

チャートデータ
アルバム
R&B 25位
シングル
「All I Want Is You」:R&B 16位
「Special」:R&B 10位
「Soul To Soul」:R&B 12位

「All I Want Is You」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=xkusWyDc5xA
↑超かっこいい!
「Soul To Soul」:You-Tube→http://jp.youtube.com/watch?v=C4yvfT9ig00
↑まさにそんな感じ!(クリップがある時代ですよね…)


真ん中はアリ・オリ在籍最後の作品。そして01年のソロ・アルバム。
文中に出てこない作品では他に91年の「マイルストーン」があります。
posted by Suzu at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | R&B系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
数年前、アリオリウッドソンが来日した時、RB専門の老舗サムズの店長に一緒に行こうと誘ってもらったのに、行くと言いながらちょっとした急用ができ行かなかったこと未だに後悔してます。。CDを買いまくって罪ほろぼしをしようか悩んでます。Suzuさん、ぜひ良きアドバイス下さい。
Posted by ライト at 2008年09月18日 00:26
ライトさん、おはようございます。

それは惜しいことをされましたですね。でも感じではけっこうちょくちょく来日されてるようなので、また次の機会も早く訪れるんじゃないでしょうか。

今アリ・オリさん単独のCDは、01年リリースの「Right Here All Along 」しか手に入らない(ってかこれしか出てない?)みたいですね。後はテンプスの84年から95年までの記事内に書いた/リンクした6作品(例の「トゥギャザー・アゲイン」を除く)を買いまくるしかないみたいです。今ならどれもそんなに手に入り難い盤ではないので、集めちゃってみて下さい(smile)。
Posted by Suzu at 2008年09月18日 06:00
Suzuさん誠実なアドバイスありがとうごさいます。テンプスを含めその他、沢山CDを買いまくろうと思います。
Posted by ライト at 2008年09月18日 11:14
ライトさん、こんばんわです。

いえいえ、こちらこそいつも有難うございます。私は耳年増でまだまだ聴いた事のないものばかり。アリオリ・テンプスも『トゥルーリー・フォー・ユー』発売を期に聞き始めたくらいですから。これからも情報交換、よろしくお願い致します!
Posted by Suzu at 2008年09月18日 22:14
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