2012年04月30日

ジェロ『情熱』(12年)

Jero:Jyo-Netsu(12年)

演歌界の黒船なんてキャッチ、最初からありましたっけ?
黒人演歌歌手ジェロさんの3年ぶり2作目のオリジナル・アルバムです。

まだかまだかと石の上にも3年、ようやく出ましたねオリジナル・アルバム。演歌系なら尚の事CDが売りづらいのはわかるんですけど、カバー・アルバムの3連打はさすがにないなと。もちろんどのアルバムもジェロさんの歌心が詰まった素晴らしいものでしたが、ジェロさんにとってもこれは少々解せない展開の3年間だったのではないかと思います。

待望のアルバムはコンパクトに全10曲。前作の豪華幕の内弁当のような内容からは一歩引いた印象ながら、より噛みしめるほどに味わいが増すような楽曲が揃った好作品集になっています。

オープニングを飾っているのは『CRパチンコ必殺仕事人W』のテーマ曲として平尾昌晃大先生が書き下ろした新曲「夜明けの風」。もうどっから切っても平尾節、どっから聞いても仕事人な1曲です。親切にもオリジナルの仕事人のテーマ曲である「荒野の果てに」のカバーも後半に収録してくれてますので、その双生児ぶりを一気に楽しむことが出来ます。ま、どっちの曲も血沸き肉躍るかっこよさなのは間違いないですね。

その他は散る運命にあることがわかっていても可憐な花を咲かせたいと願う恋心が切ない「愛の花」、ブラス歌謡ならぬブラス演歌の「黄昏メトロ」、ギターの音色を擬音化して取り入れた歌詞が斬新かつ叙情的な「北へ流れる」、WINKの諸作等でお馴染みの及川眠子さんが情念的な作詞を手掛けた「火焔樹」、宇崎竜童さんが歌えばそのままブルースになるところをジェロ流演歌として聞かせる「旅の途中」、泣けないほどの悲しみを嘘泣きでつくろって男を行かせよういう女心がこれまた切ない「嘘泣き」、演歌だから和的なのは当たり前なんですけど、ジェロさんがやると「オリエンタル」という表現を使いたくなる和モダンな世界の「恋心」、常連作家である中村中さんの独特な独り泣きの世界が展開される「ただ…涙」というラインナップ。

相変わらずジェロさんは上手くていい声だし、楽曲の完成度も高いんですけど…うーん、なんだろう、もう少し遊びが欲しいというか、もっと弾けた部分があってもいいように思うんですよね。

以前ジェロさんは氷川きよし君に対する最大のカウンターだと書きましたけど、王道ゆえに思いっきり遊んでも本筋がブレない氷川君に対し、既にカウンターの位置にあるジェロさんは常に王道に近づくことを意識し過ぎて面白い事にチャレンジし難くなっている感じがしちゃうんです。存在自体が独特ゆえに、あまり斬新なことをやってキワモノに思われることをご本人、スタッフともども恐れているのかなぁと。

真面目なんですよね、きっと。演歌が大好きだからこそ、その心を大切に歌っていきたいという気持ちもよくわかるのですが、絶対ジェロさんにしか歌えない新たな「演歌」の世界というのがあるはず。既成の演歌の世界の中だけで収まるには、どうにもこうにももったいない逸材なんですもの。
最近は役者に挑戦したりミュージカルでブルースを歌ったりと活動の幅を広げているジェロさんですので、様々な経験をして今後自分のスタイルを確立していってほしいなと思いますです。生意気書きましたが、本当に応援してますので。

真の演歌界の黒船になることを、願っております。

チャートデータ
アルバム 189位
シングル
「ただ…涙」:67位
「嘘泣き」:47位
「夜明けの風」:67位

「嘘泣き」→http://youtu.be/ba9rKhVAz80





ジェロさんのフェイバリット・シンガーはルーサー・ヴァンドロス。
posted by Suzu at 10:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 歌謡曲/J-POP系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月29日

ジン・アカニシ『ジャポニカーナ』(12年)

Jin Akanishi:Japonicana(12年)

何だかこれって危険区域な気がするのでさらっといきたいと思います。

色んな意味のお騒がせで注目を集めているジン・アカニシさんの全米デビュー・アルバムでございます。
その名も『ジャポニカーナ』。何だか学習帳みたいな名前ですけど、こうつけないとK−POPと間違われるというアマゾンのカスタマー・レビューに妙な説得力がありました。

ジェイソン・デルーロをフューチャーしたファースト・シングル「テスト・ドライブ」はミニ・アルバム扱いでituneのダンス・アルバム・チャートで1位、セカンドの「サン・バーンズ・ダウン」も同じく1位と形に残る成績を収めたりしてる本作。
仕様は完全なる今米国で主流のサイバー系R&Bサウンドで、どれもなかなかにかっこいい仕上がり。ジンさんも思いっきり歌っちゃってる感じで悪くないです。前述の2曲や「カリフォルニア・ロック」「アフロディジアック」のようなイケイケ・モードの曲もあれば「ライク・ユー」や「セット・ラブ・フリー」等のメロウっぽく肩の力を抜いたものをあり、歌い手としてフレキシブルなところも見せてくれております。

出来としては本当に悪くないと思うんですが、ただこれ、向こうの人が聞いてくれるのかなぁと考えた時に、それはないんだろうなぁとも思っちゃうんですよね。別にこういう完全な米国仕様のサウンドなら自国のアーティストの作品を聴けば十分でしょうし、わざわざ突然やってきた日本の見知らぬ若者の少々怪しい英語を聴いて楽しいと感じでくれるほど甘くはないだろうなぁと。

東洋人なんですから(単純な発想で申し訳ないですが)その特性を生かしてオリエンタルR&Bとか打ち出してみたらどうなんでしょうかね?小手先ではなくもっと明確な差別化を図ったり、何かおやっと思わせる新しい(珍しい)ものがないと、厳しいと思うんですけど…。

夫にもパパにもなるんですし、どうせ我が道を行くなら貫いて頑張ってもらいたいものです。
成功さえすれば、外野は黙るしかないんですから。

チャートデータ
アルバム

シングル(iTunes Dance Album Chart)
「TEST DRIVE featuring JASON DERULO」:1位
「Sun Burns Down」:1位



正直本人出演のPVがYou-Tubeにアップされてるとは思いませんでした。JNSでは彼のだけ解禁状態なんだそうです。音はかっこいいので、聞いてみて下さい。

jin aka.jpg


posted by Suzu at 20:30| Comment(2) | TrackBack(0) | R&B系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月28日

グリー『サタデー・ナイト・グリーバー』(12年)

glee:Saturday Night Glee-ver(12年)

※未公開エピソードのネタばれですのでご注意を!

せっかくなので防備録も兼ねて書いておきたいと思います。『サタデー・ナイト・フィーバー』ならぬ『サタデー・ナイト・グリーバー』
グリーによる『サタデー・ナイト・フィーバー』トリビュートの回でございます。

ミラーボールの輝く教室から始まるのはマイクとブリタニーを従えたブレインによる華麗な「ユー・シュッド・ビーダンシング」のパフォーマンス。誰か歌わない日はあってもブレインが歌わない日はないというぐらい毎回フューチャーされるブレイン(ダレン・クリス)ですけど、彼から発散されているエナジーっていうのは本当に群を抜いてるんですよね。力強い歌声に加えダンスの名手二人に挟まれても目で追うのは自然とブレインの動きみたいな、本当にこの人「持ってる」なぁと思います。

そんなブレインのパフォーマンスに一番刺激されたのがディスコ世代のシュー先生とスー先生。教室にディスコ・フロアを設置してのサタデー・ナイト大会に展開していきます。

楽曲リストとパフォーマーは以下のとおり。

「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」:ブレイン、マイク、ブリタニー
「ナイト・フィーバー」:シュー、ジョー、ブレイン、スー&ニュー・ディレクションズ
「ディスコ・インフェルノ」:メルセデス、サンタナ、ブリタニー
「イフ・アイ・キャント・ハブ・ユー」:サンタナ
「愛はきらめきの中に」:レイチェル
「ブギー・シューズ」:ウェイド&ボーカル・アドレナリン
「モア・ザン・ア・ウーマン」:フィン
「ステイン・アライブ」:フィン、メルセデス、サンタナ&ニュー・ディレクションズ&シュー&スー

冒頭のブレインたちによる「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」に始まり、シュー先生が当時のお手本方々披露する「ナイト・フィーバー」、サンタナがブリタニーへ、レイチェルがフィンへの思いを込めて歌う「イフ・アイ・キャント・ハブ・ユー」と「愛はきらめきの中に」。フィンの甘くジェントルな歌声がぴったりな「モア・ザン・ア・ウーマン」、そして全員がトニー(トラヴォルタ)ファッションでキメた「ステインアライブ」と、もうビージーズの流麗で甘美すぎるメロディーにノックアウト状態。キャスト陣のパフォーマンスも素晴らしいですけど、やっぱり楽曲のよさが飛びぬけてますよね。
ここにメルセデスのパワー爆発でノリノリな「ディスコ・インフェルノ」とヴォーカル・アドレナリンの「ブギー・シューズ」がセットされて、楽しさ二百点満点です。

特筆しておきたいのがヴォーカル・アドレナリンで今回新リードに抜擢されたウェイド。グリー・プロジェクトで出演権を獲得した最後の一人、アレックス・ニューウェルが満を持して番組に参戦いたしました。
役の上でもそのままゲイの設定となったアレックス=ウェイド。敵校であるヴォーカル・アドレナリンの所属ではありますが、自分の在り方に迷ってカートとメルセデスに相談にやってきます。
そして舞台当日、コーチであるジェシーの目を盗んで女装したウェイドは、パンチのある歌声で「ブギー・シューズ」を歌い切り大喝采を浴びるのです。
この辺りの展開ちょっとバーブラの「ファニーガール」を思い出させますけど、とにかくその歌声が素晴らしすぎ。目をつぶって聴けば間違いなく女性だと思う力強いハイトーン・ヴォイスには吃驚させられますね。アドレナリンのメンバーと組んだダンス・パフォーマンスも見ごたえありますし、第二のシルベスターといった感じでしょうか。今後の活躍に期待せざるをえない逸材の登場です。

私70年代は小学生でしたので決してディスコ世代ではないですけど、それでもこの楽しさはハンパありません。50の坂を迎える方々ぐらいはどんぴしゃじゃないでしょうか?楽曲の楽しさはグリー・エピソードでも屈指かもしれませんね。
(既に5回ほど見ちゃったし…。)
エピソード放映前にロビン・ギブが危篤状態なんて心配なニュースが流れましたけど、どうやら持ち直してくれたようで本当によかったです。
元気になったら是非、本作を見てさらなる元気をもらってほしいですね。





posted by Suzu at 23:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 映画・ミュージカル系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月27日

グリー『ダンス・ウィズ・サンバディ』(12年)

glee:Dance With Somebody(12年)

未公開エピソードの思いっきりネタバレですのでご注意を!

またもやgleeですけど。

先週のサタデー・ナイト・フィーバー=ビージーズ・トリビュートだった『サタデー・ナイト・グリーバー』も無茶苦茶楽しかったんですけど、今週は2月に突然この世を去ってしまったホイットニー・ヒューストンの楽曲だけで構成されたホイットニー・トリビュートの回。

グリーでは今まで「アイ・ルック・トゥユー」と、死の数日後に放映されるという劇的すぎるカバーとなった「オールウェイズ・ラブ・ユー」の2曲が取り上げられてきましたが、もちろん彼女の曲だけのエピソードは初めて。今回は卒業に揺れる部員たちの心模様を中心としたお話の中で、ホイットニーの楽曲が歌われていきました。

楽曲リストとパフォーマーは以下のとおり

「恋はてさぐり」:メルセデス、レイチェル、サンタナ、カート
「すてきなSomebody」:ブリトニー、サンタナ
「すべてをあなたに」:ジョー、クイン
「やさしくエモーション」:サンタナ、レイチェル
「イッツ・ノット・ライト・バット・イッツ・OK」:ブレイン
「アイ・ハブ・ナッシング」:カート
「マイ・ラブ・イズ・ユア・ラブ」:メルセデス、アーティー&ニュー・ディレクションズ

冒頭の「恋はてさぐり」。ロッカーに設えたホイットニーの祭壇の前で厳かに歌い出すメルセデス。これにサンタナ、レイチェル、カートが加わっての四重唱になっていきますが、原曲のはつらつとしたイメージとは異なり、ホイットニーへの愛と喪失感を伝える非常に真摯な歌声が胸を打つバージョンになっています。…泣ける。

そんな様子を見ていたシュー先生の提案で今週のお題はホイットニーと決まり、皆がそれぞれの思いを込めた楽曲を披露していきます。
まずはブリトニーとサンタナで歌うのが「すてきなSomebody」。ブリトニーの華麗なダンス・パフォーマンスが楽しめる原曲よりもさらに軽やかな1曲になりましたが、遊び心でしょうか何故かブリトニーとサンタナは途中から「恋はてさぐり」のPVでホイットニーが来ていた衣装とリボンの髪飾りヘアにチェンジしてのダンシングとなります。

そしてまたもや恋に!?と皆を驚かせながら歌われるのがクインとジョー(グリー・プロジェクト優勝者のサミュエル・ラーセン)の「すべてをあなたに」。もとは不倫の歌で歌詞も変えてませんけど、恋の始まりを告げるような爽やかな歌に衣替えした感じで聞かせてくれます。
またサンタナ&レイチェルという割と珍しいコンビによる「やさしくエモーション」は、対極にあったような二人の最終的な雪解けを告げる歌になっていて、パワフルな二人の歌声が気持ちよく弾ける好カバーになっています。

で今回のお話のサイド・ストーリーはカートに新たな男の友人が出来た事に嫉妬した(本当の理由は別ですが…)ブレインとの仲違いっていうのがあるんですけど、ブレインがそのいら立ちを率直にカートへぶつけるのが「イッツ・ノット・ライト・バット・イッツ・OK」。これはそのままホイットニーのPVの再現になっていて楽しめますし、もちろんいつもどおりブレインもしっかり楽曲を自分のものにして熱唱を聞かせてくれます。そしてそんなブレインのすれ違った思いに対して、これまた愚直なまでの愛の告白でカートが歌い返すのが「アイ・ハブ・ナッシング」。あなたがいなければ私にはなにもないという内容はまさにカートの気持ちそのままで、今回披露された楽曲の中でも特に強く印象を残すナンバーとなりました。

そして最後は再びメルセデスがアーティーを相手にリードをとり、皆も加わっての「マイ・ラブ・イズ・ユア・ラブ」。この絆は永遠、誰にも壊すことは出来ないという歌詞が皆の気持ちにぴったりすぎで、幸せな余韻を残すエンディングとなっています。

若干曲によっては急ごしらえと言うか演出が荒削りな部分もなくはないんですけど、まぁ、グリークとしては許してしまおうって感じです。『グリーバー』といい今回のホイットニー・エピソードといい、やはりお馴染みの楽曲で固められた回は楽しめる度が違いますね。

グリーから永遠の歌姫ホイットニー・ヒューストンへ送ったラブ・レター。
ホイットニーも、喜んでくれたのではないでしょうか。






51DnodBjDwL__SL500_AA280_.jpg
posted by Suzu at 23:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画・ミュージカル系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月22日

『タイタンの逆襲』(12年)

Wrath Of The Titans(12年)

たいていの男の子はウルトラマンやら仮面ライダーやらゴジラやら鬼太郎やら特撮・ファンタジー系って好きだったと思うのですけど、私も御多分にもれず大好きで。「怪獣怪人大百科」とか覚えてます?あぁいうのを日がな眺めているような少年だったんですけど、そういう中でも殊更琴線に触れたのが異国のクリチャーたち。今のようにレンタルやネット等で気軽に映画が見れるような状況じゃありませんでしたし、異国のものなら尚更のこと。特にレイ・ハリー・ハウゼンの作品に出てくるクリチャーたちなんて、もう憧れに近い状態で眺めていたように思います。

資料によれば77年ですから私8歳の時、ハリー・ハウゼンの『シンドバッド虎の目大冒険』が公開され、これはどうしても見たい!と、父に自分のお小遣いを出すから一緒についてきてと頼んで観に行きました。シンドバッド・シリーズでは一番出来のよろしくない本作ですが、そんな事を当時の私は知る由もなくスクリーンで見る不思議の世界を堪能。日本の特撮では主流の着ぐるみとは違うストップ・モーション・アニメで動くクリチャーたちの面白さの虜になりましたです。

あれから30数年…
そのまんま大人のおっさんになった私。相変わらずこの手のものは大好きなんです。

で、『タイタンの逆襲』。

2010年に公開された『タイタンの戦い』の続編です。
『タイタンの戦い』自体は81年にハリー・ハウゼンが最後に手掛けた特撮作品のリメイクで、30年ぶりに『タイタン』がまた劇場で見れるなんてと勇んで観に行きましたけど、更にまたその続編がこうして作られるなんてちょっと嬉しい驚き。前回も途中寝てしまった妻を無理やり引っ張って観に行ってまいりました。

お話はもちろん前回からの続きですけどあれから10年後ぐらいの設定で、人々の信仰心が薄れた世の中ではゼウス率いる神々の力というのも弱まってしまい、そこに乗じて彼らが昔楯突いて冥界に封じ込めた父である巨神クロノスが覚醒。これを止めなきゃ人類滅亡ってことで再びペルセウスが立ち上がる…というもの。ペルセウス役のサム・ワーシントン(長髪が見慣れない…)、ゼウスのリーアム・ニーソン等主要キャストは前作から続投。前回もそうでしたけど、ようは壮大な親子&兄弟喧嘩のお話でございますね。

お楽しみであるクリチャーたちは、空飛ぶ双頭獣の「キメラ」に始まり、お馴染み一つ目巨人の「サイクロプス」、半牛半人な「ミノタウロス」、戦闘の鬼「マカイ」、圧倒的な大きさの巨神「クロノス」等盛りだくさんに出てきて楽しいは楽しいんですけど、CGでこういう表現が容易になった分、逆に昔のコマ撮りで撮影されたクリチャーたちに比べるとインパクトが弱くなったような気がするんですよね。「ミノタウロス」は全身が見えるカットは一場面もないし、「マカイ」なんて動きが早すぎて何だかよくわからないし(smile)。昔はあくまで特撮部分が最重要な見せ場として場面が組まれていましたし、もちろん本作でもそれは変わらないはずなんですけど、どこかその場面にかける情熱!みたいなものがイマイチ伝わってこない感じ。これは少しずつモデルを動かして気の遠くなるような作業で完成した昔の制作工程と、現在のコンピューターで作り上げる過程を比べて、前者のほうが大変なはず!と思ってしまうこちらの勝手な思い込みがそう見せているのかも知れませんけどね。

物語としてはお話のテンポもよくて、コメディー・リリーフの登場等はよりハウゼン的。更に3D作品としての特性を生かした演出も随所に見られ、前作よりもそこかしこ面白くなってるかなと思いました。巨神クロノスの巨大感等は、やはり劇場で体験したいですね。
ハリー・ハウゼン・ファンなら思わずにやりな特別ゲストも再び登場してますので、ぜひご確認いただきたいと思います。

スタッフ
製作:トーマス・タル、ルイ・ルテリエ他
監督:ジョナサン・リーベスマン
脚本:ダン・マゾー、デイビッド・レスリー・ジョンソン
音楽:ジェイバー・ナバレット
キャスト
ペルセウス:サム・ワーシントン
セウス:リーアム・ニーソン
ハデス:レイフ・ファインズ
アンドロメダ:ロザムンド・パイク



Wrath_of_the_Titans.jpg



posted by Suzu at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・ミュージカル系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月21日

グリー『マイケル』(12年)

glee:Micheal(12年)

gleeなんですけど。

日本でもようやくシーズン1の地上デジタルでの放映がはじまりましたけど、本国では現在シーズン3の後半戦に差し掛かっており、いよいよ3年生(フィン、レイチェル、カート、パック他)が卒業に向かうエピソードに突入しようとしております。
つい先日『グリー・グラデュエーション・アルバム(卒業アルバム)』リリースのアナウンスメントがされたりして、いよいよ来ちゃったなーという感じ。主要キャストの学校の卒業=番組の卒業になるかどうか現時点ではわからないのですが、いろんな意味で転機を迎えるのは事実。物語上の彼らの進路も気になれば、グリーという大看板が外れた後のキャストの行く末も大いに気になるところなのです。

でまぁたぶんシーズン3のラストを飾ると思われる『卒業アルバム』の発売が決まったのはけっこうなんですけど、今シーズンは本当に関連アルバムのリリースが少なかったんですよね。シーズン1では6枚、シーズン2でも6枚のCDがリリースされたのに、シーズン3は1〜8話までの曲を収めたサントラ1枚とクリスマス・アルバムの合計2枚のみ。これで『卒業アルバム』までとんでしまったら、9話以降の楽曲がごっそりと未CD化の憂き目にあってしまうことになります。
最近サントラの売上も若干低迷気味だったことやItune等で楽曲自体はデジタル配信していることが影響してると思うんですけど、固形物ファンとしては何とも寂しい限り。一応ituneが使えるので今までもサントラに収録されなかったお気に入りの曲は配信で購入してきたんですけど、何だかまるごとデジタルで買わなきゃならなくなるのも、ちょっと腹落ちしないんですよねー。そうは言っても背に腹は代えられないんですけど…。

そんな訳で『マイケル』。

シーズン3の11話目に登場したマイケル・ジャクソンの楽曲のみで構成されたエピソードでございます。
シーズン1ではマドンナ、シーズン2ではブリトニー・スピアーズとフリートウッド・マックの楽曲のみで構成されたエピソードが放映され、マドンナはそれ1枚でミニ・アルバムとしてリリースされて全米No.1のヒット作になりました。当然視聴率もよかったマイケルのエピソードですのでCD化されればそれなりの成績を収めたと思うのですが、契約の関係とかあるんでしょうか?残念ながらCDとしてまとめられることはなく、通常のサントラにも収録されなさそうな気配…さすがにこれはスルーするわけにはいかん!と言うことで、配信購入させていただきました。

楽曲は放映されたとおりなんですけど以下のとおり。

「スタート・サムシング」:ブレイン&ニュー・ディレクションズ
「バッド」:ブレイン、サンタナ、ニュー・ディレクションズ&ウォブラーズ
「スクリーム」:アーティー、マイク
「さよならは言わないで」:クイン
「ヒューマン・ネイチャー」:サム、メルセデス
「ベン」:カート、レイチェル、フィン
「スムース・クリミナル」:サンタナ、セバスチャン&2チェロ
「キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」:フィン、レイチェル
「ブラック・オア・ホワイト」:ニュー・ディレクションズ

最も話題になったのは2人のチェロ奏者で結成されたグループ、2チェロをフューチャーしたサンタナとウォブラーズの新リードヴォーカリストであるセバスチャンによるデュエット「スムース・クリミナル」。もともと2チェロ単独での「スムース・クリミナル」が評判を呼んでいたところでのマイケル・エピソード製作だったので、絶好のタイミングでのコラボレーションとなりました。曲の持つ魅力と2チェロのスリリングな演奏、セバスチャンとサンタナの掛け合いで否が応でも盛り上がる1曲になっています。

その他にもブレインの魅力絶賛爆発中な「スタート・サムシング」、アーティーとマイクであの数億円かけたPVを再現してみせた「スクリーム」、3人の元彼たちを手玉に取りながら(smile)クインが思いを込めて歌うアーバン調の「さよならは言わないで」、サムとメルセデスによるキュートで切ない「ヒューマン・ネイチャー」、傷ついたブレインにカートらが優しく歌いかける{ベン」、グリー・キャスト陣によるモーフィングも楽しい弾けた「ブラック・オア・ホワイト」等など見どころ聴きどころが盛りだくさん。

そして個人的に一押しでお気に入りはフィンとレイチェルによる「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」。
あちらではお似合いのカップルの名前を組み合わせて呼ぶ習慣(?)があるようで、ザック・エフロンとヴァネッサ・ハジェンズ等は「ザネッサ」、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは「ブランジェリーナ」なんて呼ばれてましたが、フィンとレイチェルは役名のままで「フィンチェル」と命名されています。
私生活でも付き合い始めたという二人のどこか初々しさを漂わせた真摯な恋のデュエットは、本当に聴いていると幸せな気分になることうけ合い。

オリジナルはマイケル・ジャクソンとサイーダ・ギャレットのデュエットでしたが、当初マイケルが指名したデュエット相手はバーブラ・ストライサンドでした。残念ながら実現しなかった組み合わせですが、何だかレイチェル(リア)の歌声を聴いてると、そこにバーブラの幻影を見てしまうんですよね。
バーブラの好みの曲ではなかったろうけど、バーブラが歌っても充分魅力的な1曲になり、しかもマイケルとの共演も実現したという夢幻。その夢幻をフィンとレイチェルの中に見られるというのも、幸せなことかもしれません。フィンも実に爽やかないい声してますもん。フィンチェル最高!

そんな訳で、itune等では好評配信中の本楽曲たち、マイケル・ファン、グリー・ファンどちらもご興味のある方はお手のばしいただきたいと思います。
マイケル曲の他にも、懐かし目から最新ヒット、ゴージャスなゲスト・スターの歌声等配信だけのアイテムがごろごろしてますので、ituneストア覗いてみて下さいね〜(appleの回し者…。)

先週の「サタデー・ナイト・フィーバー」をフューチャーしたエピソードもとてもよかったですが、いよいよ今週はホイットニー・ヒューストンのトリビュート・エピソードが放映されます。もう、楽しみすぎる♪








51M1x1QrMvL__SL500_AA280_.jpg
posted by Suzu at 01:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画・ミュージカル系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月14日

マドンナ『MDNA』(12)年

Madonnna:MDNA(12年)

マドンナ様です。

大好きなアーティストなのでその動向は常に注目してきましたけど、正直アルバムをがっつりと聴いていたのは90年リリースの『アイム・ブレスレス』ぐらいまで。
その後は(もちろん毎回アルバムは聴いていましたけど)1曲1曲隅々まで味わうというところまではしてきませんでした。

まぁ私自身のこの20年というのが聴いては次聴いては次という音楽生活だったことも多分に影響はしてるんですけどね。

アバの曲を使うという反則級の技で世界的なヒットになった「ハング・アップ」、ティンバランド&ジャスティン・ティンバーレイクというメジャーな売れっ子と組んだ「4ミニッツ」等、最後までテンションの高い活動を行った(デビュー時から在籍した)ワーナーを離れ、インタースコープ・レコードに移籍してリリースした4年振り13枚目のオリジナル・アルバム。

久しぶりにじっくりと聴かせていただいてますが、いいなぁ、これ。
タイトルのMDNAはマドンナ(MADONNA)の略であり、マドンナのDNAという意味も含まれているそうですが、その名のとおり「マドンナらしさ」が全編に亘って感じられる集大成的な作品になっています。
毎度旬な人材と組んできたマドンナですが、今回も売り出し中のフランス人DJ兼プロデューサーのマーティン・ソルヴェイグ、クリス・ブラウンの最新作等に参加していたイタリア系のDJ兼プロデューサーのベニー&アリ・ベナッシ、レディ・ガガやワンリパブリックの曲のリミックス等を手掛けてきたデモリッション・クルー等を抜擢。また久しぶりにウィリアム・オービットを招聘しているのも話題です。

オープニングを飾っているのはセカンド・シングルとなり、可愛いものですけどPVが過激とかって話題にもなっているキャッチーなダンス・ナンバー「ガール・ゴーン・ワイルド」。
ヒット狙いのこの曲以降、前半はいつものように最新型のサウンドを取り入れたダンス・モード全開で突き進む妖しくハイブロウなマド様。この流れで来るのが先行シングルでニッキー・ミナージュとM.I.Aをフューチャーした「ギブ・ミー・オール・ユア・ラヴィン」な訳ですが、確かに表向きは陽気なチア・リーディング・ソングですけど、よくよく聴くとこの曲バック・トラック等は相当かっこいい音使いをしてるんですよね。

中盤以降は最新ダンスモードから抜け出して、いかにもウィリアム・オービット印な『レイ・オブ・ライト』あたりを彷彿とさせる生音+デジタル音を巧みに融合させた「アイム・ア・シナー」や「ラブ・スペント」、自身の監督作品にフューチャーしてゴールデングローブの主題歌賞を受賞したうっすらラテン・タッチのミディアム「マスターピース」、マドンナの美しい歌声が堪能出来るバラード「フォーリング・フリー」、B-52'sがやりそうなキッチュなロック・ナンバー「バースデー・ソング」等とバラエティ感豊かに展開していきます。また元夫ガイ・リッチーを想定して書かれたと思われる作品が複数含まれていて(「アイ・ドント・ギブ・ア」 「アイ・ファックド・アップ」 「ベスト・フレンド」等)、彼女の被った痛手というのが想像以上に大きなものだった事が垣間見えたりもするのも興味深いというか。

常に変革・変体を繰り返してきたマド様の作品には、すぐに慣れ合うことを許さない空気が特に90年代以降にはあったと思いますが、今回は音楽的にも多面性がある分すっと耳に馴染むというか、とても聴きやすく親しみやすい作品に仕上がっています。アルバム・ジャケットや「ガール・ゴーン・ワイルド」のPV等にも「ヴォーグ」の頃のテイストが含まれていたりしますし、どこか懐かしさというかデジャブ感があるんですよね。
それはそれで大歓迎なんですが、ただその親しみ易さに一抹の淋しさを覚えてしまう…というのも、マド様ならではなのかもしれません。

スーパーボウルでの華々しいパフォーマンスにM.I.Aの中指事件というおまけまでついて注目度マックスだった先行シングルの「ギブ・ミー・オール・ユア・ラヴィン」ですが、直後に起こったホイットニーの悲しい事件ですっかり話題を持っていかれてしまったのは、仕方のない事とはいえタイミングがバッドでございました(ホイットニーはスーパーボウルの中継を楽しそうに見て、自分がマドンナとヒット・チャートを競い合った時代があったと懐かしそうに語っていたそうですね…。)
ただし少し間を置いてリリースされたアルバムのほうは見事米英で1位を獲得してくれたので一安心。2位につけたライオネル・リッチーとお互いの健闘をツイッターで称えあうなんて楽しい一幕もございました(smile)。

マイケルもホイットニーも亡く、殿下やシンディはすっかり孤高の位置に。まだまだ時代を牽引することにトライし続けてくれるマド様を、私も精一杯応援していきたいと思いますです。時代の先端を追いかけながら、ちょっと後ろも気にしてくれる、こういうマドンナも、いいですよね?

L−U−V MADONNA!

チャートデータ
アルバム
Pop 1位
シングル
「Give Me All Your Luvin'」:Pop 10位





これくらい揃えればマドンナはほぼほぼOKでしょうか。
posted by Suzu at 10:00| Comment(2) | TrackBack(0) | POPS系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月07日

セレーナ・ゴメス&ザ・シーン『ホエン・ザ・サン・ゴーズ・ダウン』(11年)

Selena Gomez and the Scene:When the Sun Goes Down(11年)

「君が僕の彼女なら、絶対離さないよ。約束する」Byジャスティン・ビーバー

今、世界で一番イチャイチャしてる姿が報道されているカップル(…なんか表現がいちいち古い?)と言えば、ジャスティン・ビーバーとセレーナ・ゴメスかもしれませんね。最近のヤング・セレブならジャスティン・ティンバーレイク&ブリトニー・スピアーズ、ザック・エフロン&ヴァネッサ・ハジェンズ等も相当なものでしたけど、そのストレートな発言や行動での注目度で言ったら、この二人が頭ひとつふたつ抜きんでているように思います。

日本ではビーバー君がらみでニュースが伝わってくる事が多くイマイチ知名度の低いセレーナですけど、あちらでは現在ディズニー・チャンネルを代表する女性アイドルなんですよね。一昨年あちらに旅行した際、マイリー・サイラスのマの字もないぐらいテレビに繰り返し映っていたのはセレーナでした。

現在19才のセレーナですが、子役としてデビューしたのは7才の時だそうですから芸能生活は既に10年超えのベテラン。テレビドラマや映画の端役を経て04年からディズニー・チャンネルで活躍するようになり、07年に「ウェイバー通りのウィザードたち」の主役の一人に抜擢されて本格ブレイク。09年にはロック・バンド、ザ・シーンを従えての歌手活動もスタートさせ、シングルでの大きなヒットには恵まれていませんが2枚発売したアルバムはそれぞれトップ10入りでゴールド・ディスク獲得。あちらのアイドルって(一概には言えませんけど)シングルよりアルバムのほうが売れる傾向にありますよね。ティーンのお財布事情によるところかもしれませんが、セレーナもここらでひとつ大きなシングル・ヒット=代表曲が生まれれば、歌手としてもう一皮剥けるのにといった状況なのかなと思います。

でまぁ実はそんなに期待せずに手に入れた昨年発売の本サード・アルバムな訳ですが、これがなかなかどうして良い感じなのです。
一言で表してしますと現在受けている女性ポップ・ヴォーカル界の縮図のような作品。
テイラー・スウィフトあたりがやりそうな爽やかなポップ・ソング(「フー・セッズ」や「ヒット・ザ・ライツ」)があれば、ブリトニー・スピアーズ系のエッジィなダンス・ポップに(「ウィプラッシュ」や「アウトロウ」)、ケイティー・ペリー的なパワー・ポップ(「ザッツ・モア・ライク・イット」「マイ・ジレンマ」)、カイリー・ミノーグあたりを彷彿とさせるセクシー系ダンス・ソング(「ラブ・ユー・ライク・ア・ラブ・ソング」もありと言った幕の内具合。実際ブリトニーとケイティーはソングライターとしてクレジットされてたりしますから、もう目指すならそれ風じゃなくてご本人の力借りちゃえ!といったところでしょうか(smile)。またセレーナ本人が大ファンだという英国で人気の女性シンガー、ピクシー・ロットを招いた曲(「ウィ・オウン・ザ・ナイト」)や、「フー・セッズ」のスパニッシュ・バージョンも収録されていて、ワールド・ワイドな目配りもばっちりなのです。

セレーナの歌声はそのベイビーフェイスからは想像しにくい艶めかしさを湛えた低音ヴォイス。正直ライブでは声量のなさというかヴォーカルの弱さがちょっと露呈しちゃうんですけど、レコードではかなり完成度の高い仕上がりで聞かせてくれます。楽曲の良さに加えてのセレーナの魅惑の歌声プラスで、作品の耐久性はなかなかのもの。うちではけっこうなヘビー・ローテーション・アイテムとして君臨しちゃってるアルバムでございます。

アメリカでは「ウェイバー通り」のアレックス役としてお子様の認知度が高い彼女ですが、音楽活動や私生活でのセクシー報道ぶりに、あれは同じ人なの?とキッズたちを大いに戸惑わせているというセレーナ(smile)。実は既にザ・シーンとの活動は休止状態にあり、今後はソロの方向に進むのかなといった展開を迎えつつあるようです。歌手としても女優としても、まだまだこれからですからね、色んなチャレンジをしてサバイブしていってほしいなと思います。

冒頭にご紹介したのは最近のビーバー君の発言。ファンに向けて言ってますけど、これって結局自分の彼女セレーナをいかに大事にしてるかって愛の告白ですよね。若い恋だけに、ビーバー君との蜜月もいつまで続くかわかりませんが、まぁしばらくは、青春を二人で謳歌すればよろしいんじゃないでしょうか?意外にアイドル同士の色恋だと男性側が勝ち組(ジャスティンT、ザック、近藤真彦…)になる傾向にありますけど、こればっかりは、わからないですし…。

チャートデータ
アルバム
Pop 3位
シングル
「Who Says」:Pop 21位
「Love You Like a Love Song」:Pop 22位
「Hit The Lights」:チャートインなし



「Love You Like a Love Song」は日本のカラオケ屋が舞台?



写真映りの角度にこだわりあり?



posted by Suzu at 09:30| Comment(2) | TrackBack(0) | POPS系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。